ザイゴマインプラントとは

「ザイゴマインプラント」とは?

通常のインプラントは歯槽骨の顎骨に埋入するのに対し、ザイゴマインプラントは頬骨(ザイゴマ)に埋めるインプラントです。上顎の骨が萎縮していて、通常のオールオン4の適用が難しいと考えられるケースに対して、頬骨(ザイゴマ)にインプラントを埋入し、即日機能させる手術法となります。

ザイゴマインプラント

従来のインプラントは、歯が無い(歯ぐきが痩せている)、もしくは歯があってもぐらぐらで咬めない人に対しては、骨にインプラントを埋めてから3ヶ月~6ヶ月待ち、インプラントが骨と結合してから人工歯をインプラントと固定するという手法をとってきました。また、上顎に骨がない場合には、サイナスリフトという人工骨を上顎洞の中に入れ、6ヶ月してからインプラントを埋め、さらに6ヶ月待つという、最初の手術から1年以上経過してから初めて歯が入るという、長い道のりでした。

悩む人

しかしオールオン4を行うようになって、約90%の患者さんはサイナスリフトを行わなくてもインプラント手術をした当日に固定式の歯を装着することが可能になりましたが、前歯部の骨が少ない約10%の患者様は6ヶ月以上待つ必要がありました。

このような患者さんであっても、ザイゴマインプラントの登場で、頬骨にインプラントを埋入することが可能になり、手術をした当日に固定した歯を装着できるようになりました。

このザイゴマインプラント手術を行うことができる歯科医院は数が限られています
当院では、通常のインプラント手術が困難な患者さんでも、オールオン4、フラップレス術式、ザイゴマインプラントといった技術を提供することによって、様々な状態の患者さんひとり一人に対して最適の治療ができるように努力を続けています。

以下、ザイゴマインプラントの特徴と利点をご紹介します。

ザイゴマインプラントの特徴と利点

特徴1.「オペ当日」に噛める歯が手に入る

「手術当日にすぐ噛める歯が手に入る」。これがザイゴマインプラント最大の特徴です。
一般的な治療法では1日で噛めるようになることはほぼありません。しかしザイゴマインプラント治療を受けていただければ、「長い間しっかり噛むことができなかった方」「噛むと痛みを感じていた方」「噛むことが少ない食事を選ばざるを得なかった方」であっても、手術を受けたその日から「噛む」ことができるようになります。

手術当日にすぐ噛める歯が手に入る

特徴2.1回の手術、4~6本のインプラントだけで済む

「ザイゴマインプラント」では、上顎に「たった4~6本」のインプラントを埋め込んで歯列全体を支えます。
通常のインプラント治療では、失った歯の本数と同じ数だけインプラントを埋入しなければなりません。そのため、長期に渡る治療期間や高額な治療費はどうしても避けられないです。

しかし、ザイゴマインプラントを利用すれば「手術は1回のみ」、埋入するインプラントも「4~6本」で完了します。治療期間や治療費を圧倒的に削減できるのです。以下に、「一般的なインプラント」と「ザイゴマインプラント」の治療を比較した表を示しています。

例)上顎14本の歯がないケース
一般的なインプラントザイゴマインプラント
埋入本数14本4本~6本
治療期間数年3~6ヶ月
歯のない期間ありなし
※オペ当日に歯が入る
オペ回数複数回1回のみ

特徴3.「治療費」を最小限に抑えられる

通常、歯を大きく損傷している方は、インプラント治療に加えて、矯正や歯周外科、審美的なセラミック治療といった多岐にわたる治療を受ける必要があります。このような「総合治療」アプローチでは、治療費が高額になるだけでなく、治療期間も数年にわたることが一般的です。

しかし、様々な問題を解決する、1つの包括的な治療パッケージであるザイゴマインプラントは、複数の治療を受ける必要がありません。治療費や治療期間も大幅に抑えられます。

以下に、「総合歯科治療」と「ザイゴマインプラント」の治療を比較した表を示しています。

例)上顎14本の歯がないケース
総合歯科治療ザイゴマインプラント
治療期間数年3~6ヶ月
歯のない期間ありなし
※オペ当日に歯が入る
治療費400万円以上かかることが多い
※矯正やインプラント、歯周外科等の総合的な治療が必要なため
200万円~300万円前後
※当院の場合
肉体的負担非常に大きい
※様々な治療を施すため
1回のオペのみ
精神的負担非常に大きい
※様々な治療を施すため
1回のオペのみ

ザイゴマインプラントに「デメリット」や「リスク」はある?

ザイゴマインプラントには、多くのメリットだけでなく、デメリットやリスクもあります。下記で詳しくご説明します。

ザイゴマインプラントの「デメリット」

ザイゴマインプラントのデメリットには下記のようなものが考えられます。

デメリット1.残っている歯の「抜歯」

ザイゴマインプラントは、基本的に歯がほとんど残っていない方を対象とする治療法です。そのため口内に残っている歯は、手術の前に抜歯する必要があります。残存歯に思い入れがある方にとって、抜歯は心理的負担になるケースが考えられます。

残存歯に思い入れがある方

デメリット2.「担当医」の技術力が治療結果に直結

「ザイゴマインプラント」の成功率は、担当医の経験や技術力によって大きく変動します。特に「審美性」や「耐久性」の面においては、担当医のスキルが治療結果に直結するといっても過言ではないでしょう。

【審美性】
治療後の口元の美しさは、使用する素材や施術スキルによって大きく変わります。例えば、「レジンの人工歯」と「ジルコニアの人工歯」を比較したとき、どうしてもレジンの方が、見た目が劣って見えがちです。また、レジンは時間の経過とともに変色する可能性があり、長期的な審美性を維持しづらいといえます。また、ザイゴマインプラントでは歯肉部分にも人工物を使用するため、その品質も見た目に影響します。

【耐久性】
ザイゴマインプラントの耐久性を担保するためには、噛み合わせの設計や高度なオペ技術が求められます。
例えば、噛み合わせがズレていれば、一部のインプラントに過度な負担がかかってしまい、破損の原因となることもあります。

担当医の経験や技術力

ザイゴマインプラントの「リスク」

ザイゴマインプラントの治療には、外科的手術が伴うため、以下のようなリスクが存在します。

リスク1.「喫煙や飲酒」による治療結果の悪化

ザイゴマインプラント手術の前後に喫煙や飲酒を行うと、治療結果が悪化するケースがあります。血行が悪くなるので、治癒が遅れてしまうのです。

喫煙や飲酒

リスク2.術後の「痛みや腫れ」

手術後に痛みや腫れが生じることがあります。処方された鎮痛薬を服用して適切に対処してください。通常、腫れや痛みは数日から1週間程度で軽減します。

痛み 腫れ

リスク3.薬剤による「副作用」

手術後に処方される薬剤によって、眠気や吐き気といった副作用が生じることもあります。副作用の症状が強い場合は、すばやく医師に相談してください。

眠気や吐き気といった副作用

「ストローマン社製」のインプラントのみを使用

インプラントメーカーは国内で流通している物で50社から100社あると言われており、海外から個人輸入できるものも含めると200社を超えます。どのインプラント製品を使用しているかは歯科医院ごとに異なります。

えんどう歯科・矯正歯科クリニックでは、日本、そして世界中の歯科医師から高い評価を受け、世界トップシェアを占めているストローマン社製のインプラントのみを利用しています。

ストローマン社(スイス)が製造するインプラント製品です。最新の表面処理技術により、インプラントの埋入から短期間で周囲骨と結合します。このことにより、治療期間が大幅に短縮されます。また、インプラント周囲の歯肉が安定し、自然な審美性を実現するとともに、長期的にインプラント周囲の骨と歯肉が下がりにくいという特長もあります。

「ストローマン社製」のインプラント
シェア率

えんどう歯科のインプラント10年保証

えんどう歯科・矯正歯科クリニックのインプラント治療には、次のような保証制度を設けています。

当院独自の患者様のためのインプラント保証。
インプラント体10年。かぶせ物5年。

インプラント体の保証

10年(埋入した日から)
6〜10年後は、50%保証

上部構造(歯の部分)の保証

5年間(装着した日から)
保証には、当院で定期的なメンテナンスを受けていただくなどの条件があります(最低1年に1度のメンテナンスでの来院履歴のある方が対象)。詳しくはお問い合わせください。

ザイゴマインプラント治療の流れ

STEP. 1

カウンセリング

カウンセリング後、各種検査等(レントゲンやCT撮影、噛み合わせ検査)を実施し、治療計画(治療費や治療期間などの詳細)をお伝えします。当院で治療を選択された場合は、手術後の仮歯作製を進めます。

STEP. 2

オペ

静脈内鎮静法(睡眠無痛治療)下で手術を行うため、治療中に痛みや恐怖を感じることはほぼありません。

STEP. 3

休憩

オペ後はリカバリールームで少し休憩をしていただきます。

STEP. 4

仮歯の装着

インプラントを埋め込んだ数時間後には仮の歯の装着ができます。

STEP. 5

最終の歯の装着

仮歯から最終の歯に差し替えます。

ザイゴマインプラントQ&A

骨量が足りなくてもザイゴマインプラントはできますか?

ザイゴマインプラントは、上顎よりも骨量の多い「頬骨」にインプラントを埋入するため骨造成手術は必要ありません。

歯が残っているとザイゴマインプラントはできませんか?

歯が残っていても、ザイゴマインプラントの手術を受けることは可能です。十分な診査診断や個別カウンセリングを行った上で、ザイゴマインプラントが最適な治療法であるかを判断いたします。
患者さんが納得し、治療を希望する際は、残っている歯をオペ当日に抜歯し、すぐにザイゴマインプラントの手術を行います。

上下顎のザイゴマインプラント治療を同時に行えますか?

上下顎のザイゴマインプラント手術を一度に行うことは可能です。
通院回数や治療期間を大幅に短縮できますし、より理想的な噛み合わせや歯並びを実現できます。
手術が一度で済むことは、患者さんの負担軽減にもつながると考えています。

遠方在住でも治療を受けられますか?

遠方からも多くの患者さんに足を運んでいただいています。遠方からお越しの方には、可能な限り治療をまとめて行うなど、通院回数を減らす工夫もご提案いたしますので、ご安心ください。
効率的な治療スケジュールを組み、必要な治療を短期間で完了させるよう努めます。

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