こんにちは。またまたお久しぶりの投稿になります。遠藤奈穂です。
前回の投稿から早、五か月・・・。
時の経つのは早いもので・・・。
最近は突然の雷鳴、豪雨、物凄い暑さ、気象状況が読めない毎日ですが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
さて、ブログを他の先生も書いており、大きな話題もそろそろ尽きてきたかのような・・・という事で、今回からの私のブログは、患者様からの質問が多い事項を投稿していきたいと思います。(‘ω’)ノ
〇子供さんたちが歯磨きを嫌がります。どうすれば良いですか?この子、虫歯なの?知らなかった!!
という質問です。嫌がるのは自我の芽生えです。その子その子により個性があり、嫌がられない子、極端に嫌がる子、嫌がられる年齢にばらつきもあり、みんな様々です。
ですが、親御さんは子供さんにとったら、家族内の規律を決める方だと私は思っています。
嫌がっても、(歯ブラシの時以外は優しくしてあげてくださいね( *´艸`))親御さんが法律!!くらいの勢いで行っていただきたいです。
ご自身で磨きたいからと、歯ブラシを持たれるお子さんがいらっしゃいます。
それでも、その子を尊重していただくことは大切ですが、そこもやはり、仕上げ磨きは必ず行ってあげてください。
それと、小学一年生になったらもう何でも自分でできるよね?と、今までされていたのに、ピタッと仕上げ磨きをされない親御さんもいらっしゃいます。小学校の間は一日に一回、寝る前だけは仕上げ磨きをしてあげてください。
これは親御さんにも試練です。毎日寝る前にやらなければいけないことが一つ減るのでちょっと仕上げ磨きをさぼりがちになる・・・。わからなくもないです。私ももう大きいですが、二人子供を育ててきましたので。(お酒が入ってしまった時は特に、子供の歯磨きは面倒くさい・・・。わかります!!)
ですが、ここは子供さんの将来のことだと思って、親御さんが頑張ってあげてください。
六歳臼歯、十二歳臼歯、大切な新しい場所に生えてくる奥歯や、今までの乳歯の場所から沢山の永久歯が生えてくる時期にもなります。この、生えたばかりの歯はどうしても表面がまだ柔らかく、歯が虫歯菌で、崩されやすい幼弱な歯質をしています。
その歯を強くしてあげるのも、仕上げ磨きの極意です。
そして、一日一回は子供さんの歯を観察してみてください。色の変化、歯肉の状態、色々観察していただけるだけで、色んなことがわかってきます。日々の変化を感じ取ってください。
そこでまたご質問あれば、何なりとお聞きください。その都度、ご希望の方はブラッシングの仕方もお教えいたします。
親御様には毎日のお仕事、家事、育児でへとへとだとは思います。
ですが、お子さんにとっては何十年も関わっていく大切な歯ですので、この時期、この期間だけは、
心を鬼にして!!頑張ってください。(‘ω’)ノ
矯正治療に移行する時になっても、虫歯があるとせっかく矯正しても矯正治療中にも虫歯でぼろぼろ・・・そうなると、虫歯治療も難しい場合がまれにあります。
そんな子は矯正治療後にまとめての治療にはなりますが、かみ合わせを矯正できれいにしても、かぶせると、もともとの形を再現するのはとっても難しくなってきます。
そうならないためにも、大切なお子さんの歯、親御さんの力で守ってあげて下さい。
では、力説してしまいましたが、今回のテーマはこれにて終了いたします。
次号の私のブログの回には、またまた、その時に一番質問が多い事項をピックアップしていきますね。
お楽しみに(⌒∇⌒)
皆さんこんにちは!
6月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の近藤です。よろしくお願いします!
全国的にもコロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されました。外に出かけることも多くなりますが、油断してしまうあっという間に第二波が来てしまいます。みんなが協力して行動し、安心安全に出かけることができるように乗り越えていきましょう!
さて、今回のテーマは『歯磨き』についてです。ざっくりとしたテーマですが、皆さんは普段いつ歯磨きをしていますか?磨き方、タイミングは決まっていますか?
歯磨きの重要性については、先述したコロナウイルスとともに各メディアでも取り上げられています。ではなぜ歯磨きが大切なのかを述べさせていただきます。
まずは唾液についてお話します。唾液には多くの作用があります。消化作用、粘膜保護作用、殺菌作用、緩衝作用(お口の中を中和してくれる)、再石灰化作用(虫歯を防ぐ)などが挙げられます。この作用一つ一つは普段、そしてコロナウイルスにも重要な影響を与えています。ここで一つ、細菌やウイルスは歯周ポケットから侵入しやすいといわれています。歯周ポケットは歯磨きを怠っていると歯茎が腫れ、結果として発生してしまいます。つまり、歯磨きを怠ったり間違った磨き方をすると歯周ポケットが深くなり、そこから細菌やウイルスに感染してしまう悪循環が生まれてしまうのです。唾液に含まれる成分だけではウイルスにかかってしまうリスクがあるということなのです。
新型コロナウイルスは口腔内から肺に入り込んでしまうと、重症化するといわれています。歯磨きをすることは感染予防とともに重症化の予防にもなるのです。
では、歯磨きはいつやるのがいいのでしょうか?結論から言うと、朝起きてすぐやるのがいいといわれています。唾液の作用についてお話しさせていただきましたが、寝ている間は唾液がほとんど出ないのでこの作用が働いていないのです。つまり、寝る前にきれいにしても起きるときには細菌が増えてしまっています。この状態で朝食を食べると、細菌ごと飲み込んでしまうことになるのです!怖いですね…
また、磨き方についてもいろいろな方法があります。スクラッビング法、ローリング法、バス法…ただし、これらはあくまでも一例です。最も最適なのは、歯医者さんから自分に合った磨き方を教えてもらうことです。お口の中の状態は人それぞれです。歯並び、生え方、歯ブラシの硬さなどを含めて、しっかりした歯の磨き方をこの期間に身につけておきましょう!
当院でも初診の患者様やメインテナンスで来院される患者様に歯周病のチェックや磨き方を一人一人にお伝えさせていただいています。ステイホームの期間に自分に合った磨き方を身につけ、感染予防をしていきましょう!そのほかにも気になることがありましたらお気軽にご相談ください。お待ちしております!
みなさん、こんにちは!
今回5月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の中町侑右です。
よろしくお願いします。
新型コロナウイルスの猛威も少しずつ落ち着いてきましたでしょうか。
岐阜県も緊急事態宣言が5月中旬に解除され、少しずつですが今までの日常が戻ってきている様な気もします。長い自粛生活が続きましたが、ここで油断してしまってはまた第二波、第三波が来ると予想されてますので、ウイルスが身近にあるという意識は常に持って行動しないといけません。
みんなで協力して乗り越えましょう!!
さて、自粛生活を強いられるなかで、多くの方がお家で過ごす時間が多くなったのではないかと思います。
ステイホームという言葉もいまや毎日耳にするようになりましたが、やはりお家でやれることというのは限られてきます。
なかなか普段は仕事などで忙しくて時間がない方にとっては自分の生活習慣やルーティンを見つめ直すいい機会になっているかもしれません。
その中で今回お話させていただきたいのは、歯科に関わる毎日のルーティンである、歯磨きについてです。
歯磨きをする理由
いま、歯を失ってしまう1番の理由は歯周病と言われています。
虫歯も身近な疾患ではありますが、実は歯周病の方が患者さんの数が多いのです。成人の方だと約9割の方が歯周病にかかっていると言われているので、ほとんどの方にとって人ごとではない話です。ではどうすれば歯周病を治すことができるのか、予防することができるのか。
重要になってくるのは毎日の歯ブラシと定期的な歯科医院でのクリーニングです。
歯周病は食べかすなどのプラークと呼ばれる汚れがお口の中に残ってしまうことによって、歯ではなく歯を支える周りの組織である歯茎や顎の骨が炎症を起こし、骨まで溶かしてしまう疾患です。
つまりプラークを取り除くことができれば歯周病を予防することができるのです。
歯周病とは
歯周病は大きく2つに分けることができます。1つが歯肉炎、もう1つが歯周炎です。
歯肉炎は炎症が歯茎にのみ存在しているということです。
歯茎が炎症によって少し腫れている状態を歯肉炎といいます。逆に歯周炎は歯茎が腫れているだけでなく、歯茎と歯との付着が失われている、また顎の骨まで炎症が及び骨を溶かしてしまっている状態です。この場合にポケットは5mm以上の大きな数字になってしまいます。
歯肉炎の段階なら適切なブラッシングや歯科医院でのクリーニングで治る可能性もありますが、歯周炎になると完全に元の状態に治るのは難しいです。
一度溶けてしまった顎の骨は、自然に元に戻ることはないのです。ですので早い段階で対応することによって歯周病は進行を抑えることができるのです。
歯周病の検査
歯周病の原因となるプラークは歯と歯茎の間の隙間に溜まりやすいと言われています。この隙間のことをポケットと言います。
当院でも初診で来ていただいた方や定期的にメインテナンスさせていただいている方などに歯周病の検査をさせていただいていますが、この検査でポケットの深さを測っています。正常なら1〜2mm程度、3〜4mmなら少し歯茎が腫れている状態、5mm以上になると歯周病が進行していることを示しています。
毎日のブラッシングで適切にプラークを取り除くことができていれば1〜2mmの正常値になりますが、たまに歯ブラシをさぼってしまったり、どうしても磨きにくいところなどがあると3〜4mmの部位ができてしまいます。
成人の方で9割が歯周病ということはほとんどの方がどこかの歯に3mmというポケットが存在しているということです。
次回は歯磨きについてもっと詳しく!
今回は歯周病について詳しくお話させていただきました。
その歯周病の予防に1番大切なのは毎日の歯磨きです。
次回からは歯ブラシや歯磨き粉の選び方や、
磨き方のコツについてもっと詳しくお話ししていきたいと思います。
皆様こんにちは!今月の歯の豆知識を担当させていただきます!
えんどう歯科・矯正歯科クリニックの池上です。
最近では毎日新型コロナウイルスについてテレビ、ネットなど様々なところで耳にします。
先日岐阜県でも県独自の非常事態宣言が出されました。外出自粛の日々が続き、新型コロナウイルスの猛威がいつ終息するのか不安に思ってみえる方も多いといると思いますが、細心の注意を払い行動をし、予防を徹底していきましょう!!
さて今回の歯の豆知識は定期検診についてお話しさせていただきたいと思います。
当医院では大勢の患者さんに定期検診で来院していただいております。
来院される患者さんの中には前回の定期検診から特に気になることなく、歯のお掃除ご希望で見える方、歯ぐきが腫れてお痛み、腫れ、違和感がある方、歯の詰め物・被せ物が取れてしまった方、歯がしみる・痛いという症状のある方、入れ歯が壊れた方など様々な思いをもって来院していただいております。そこで定期検診では主にどのようなところを見させていただき、どのようなことを実際に行ってているかお話しさせていただきたいと思います。
ここで質問ですが、皆様、虫歯になる原因、歯ぐきが腫れてしまう原因はご存知でしょうか??
歯や口腔について詳しい方はご存知のことと思いますがお話しさせて頂きます。
虫歯、歯ぐきの炎症の主な原因が歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌の集まりのことで、歯や歯ぐきについた汚れのことです。小学校の保健の先生による歯科指導の時やテレビのCMなどで耳にされたことのあるワードだと思います。この歯垢はお口の中に停滞していると、お口に入ってきた食べ物の食べカスなどを栄養源にし、酸を出します。その酸により硬い組織である歯が溶かされ、虫歯になるのです。歯と歯ぐきの境い目に停滞した歯垢も酸を出すので出された酸により歯ぐきが炎症を起こすということが考えられます。なので定期検診ではお口の中の歯の状態、粘膜の状態などをはじめ多くの部位を見させていただいております。
次に定期検診では何をするのかということについてお話しさせて頂きたいと思います。
まず
1番最初にお口の中全体を見させていただき、異常がないかどうか診査します。
次に歯周病の検査をさせていただきます。プローブと呼ばれる器具を用いて歯と歯ぐきの間の歯周ポケットと呼ばれる溝の深さを測り、歯ぐきに炎症があるかないかを見させていただきます。当医院ではその歯周ポケットの深さが、1〜2mmが正常値、3mm以上ある部位は歯ぐきに炎症が起きているという基準で見ております。それと同時に口腔内の軟組織、舌、口腔粘膜の炎症や異常、前がん病変がないかなどをチェックします。
その次にスケーリングと呼ばれる超音波器具を用いたお掃除をしています。歯の表面や歯と歯ぐきの間についた歯垢や歯石、汚れを取り除いていきます。
最後に当医院では専用の薬剤 ブレスクラブを用いて、歯ぐきのマッサージをしていきます。この歯ぐきのマッサージには様々な効果があります。ブレスクラブと言う薬剤には天然ハーブである マカーヌ が配合されており、アロマのリラックス効果で免疫力がアップし、ストレスの緩和につながるとされています。また、歯ぐきのマッサージの時のツボ押し効果により歯ぐきの血行が良くなり、筋肉がほぐれ、疲れがとれると考えられています。
僕自身もスケーリング、歯ぐきのマッサージをした経験がありますが、歯がツルツルになり、お口の中がさっぱりしてとても爽やかになります。
主に今お話しした流れにより定期検診は進んで行きます。
皆様も虫歯になっているかもしれない、歯ぐきに違和感がある、などお口の中なことで気になることがございましたらお気軽にご相談していただき、定期検診で気になることを解消していただけたらと思います。
最後に新型コロナウイルスの予防についてです。実践されている方がほとんどだとは思いますが、外に出るときはマスクの着用をし、お家に帰られた際には手洗い・うがいなどを徹底していきましょう!!それから少しでも早く事態の終息が図れるよう皆さんで意識し、協力し合い、生活していましょう!!
いち早く今まで通りの普通の生活が送れることを願っております。
皆様、こんにちは。
お久しぶりの投稿になります。遠藤奈穂です。
今月のブログの内容です。
頑張れ!!日本!!
頑張れ!!世界!!
ということで、昨今、新型コロナウィルスの話を聞かない日はないです。
新型コロナウィルス感染者〇名・・・。そのうち死亡者〇名・・・。
悲しいですね。芸能界では志村けんさん。私事ですが、泣きました。
この人間に危機感を与えてしまうウィルスについてお話します。
そんな事を言うと、歯医者ごときが医者みたいな事を言うな!!
とお叱りを受けそうですが、
確かにそれだけ聞かれるとそうかもしれません。
私は日常、訪問診療に出かけております。
そこで、口腔ケアを行っているのですが、(勿論、治療が必要な場合は治療を行います)
こんな統計があります。
日本の介護施設に通所している高齢者に対して歯科衛生士による週に一回の口腔ケアを実施すると、セルフケアを実施した高齢者に比べて半年の期間中にインフルエンザの発症率が10分の1になったという結果が報告されています。
そして、口腔ケアを行った群では、唾液中のインフルエンザウィルスの感染を助ける物質の低下が見られました。
実は、新型コロナウィルスもインフルエンザの時と同じ物質を使って人の体内の細胞に侵入してくることも分かっています。
ということは、私は口腔内の衛生を保つことにより、こういったウィルスの体内侵入を防げるのでは?と思っています。
また、唾液は、人が生きる中で持ち得た自然の感染防御作用があります。
分泌型IgA抗体、ラクトフェリン、リゾチーム等々、抗ウィルス作用を持ったたんぱく質が含まれています。
年齢が進むにつれ、この唾液を分泌する唾液腺という腺が小さくなり、唾液の分泌が
少なくなってきます。
唾液の分泌を促すマッサージの方法もあります。
是非、この機会にトライされてはどうでしょうか?
そして、何より、お口を清潔に保つことがご自身の健康にも役立つことが分かっていただけたでしょうか?
まだまだ、高齢者の口腔ケアの大切さに理解してくれない方も実際いらっしゃいます。
超々高齢化社会になった日本はもう少し国をあげて?口腔内の理解もしていただけたら・・・・・・
と願うばかりです。
遠藤 奈穂
皆さんこんにちは!
1月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の近藤です。よろしくお願いします!
2020年ということで、オリンピックイヤーの年になりましたね!令和2年となり、新しい年を迎えましたが、まだまだ肌寒いこの時期に体調を崩す方も多いので手洗いうがいなどから気を付けていきましょう。
さて、今回のテーマは『歯周病と全身疾患』についてです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、歯周病は様々な疾患と深く関係しているといわれています。心疾患や糖尿病、低体重児出産などの全身疾患との関係は多岐にわたり、『ペリオドンタル・メディスン』とも呼ばれています。ではどのようにしてこれらの疾患と歯周病が関係しているのか、お話ししたいと思います。
まず大前提として、両者のリンクの根底には『炎症』があります。歯周病の世界ではこの炎症を見つめ直そうという考えが広まってきました。皆さんも経験があるように、歯周病の治療の際に歯茎の検査で歯と歯茎の間の深さを測る(歯周ポケット)ことでどのような状態かを確認していきますが、この歯周ポケットの深さだけでなく、BOP(Bleeding on Probing:プローブ時出血)をなくすことが歯周病治療のゴールとして非常に重要であることが近年言われています。
今回は歯周病と糖尿病に着目してご紹介したいと思います。
まず、糖尿病の概念として①高血糖で代表される特徴的な代謝異常、②その原因としてのインスリン作用の不足、③代謝異常が続くと特有の合併症が起こるなどの特徴があります。また、糖尿病は大きく分けて2つに分かれ、1型と2型があります。糖尿病患者の約9割が2型とされており、この2型は予防可能です。
では糖尿病によって高血糖状態が持続するとどのようなことが引き起こるのでしょうか。糖尿病で血糖が高い状態が続くと、様々な合併症が起こるとされています。これは免疫機能の低下によるもので、易感染状態(感染しやすい状態)になります。歯周病は感染症の一つとされているため、糖尿病の合併症の一つに挙げられています。
また、糖尿病と歯周病の両者間には双方向性の関連があるといわれています。つまり①糖尿病⇒歯周病と②歯周病⇒糖尿病(歯周病が進行している場合)の2つがあります。
①の糖尿病⇒歯周病については、
・糖尿病は歯周病の重要なリスクファクター(危険因子)である
・長期の糖尿病や血糖値不良は、より進行した歯周病につながる
・血糖値不良と歯周病の重篤度(進行)は大きく関係する
などのことが挙げられています。
②の歯周病⇒糖尿病については、
・糖尿病ではない方が血糖値不良となる危険性が高まる
・糖尿病患者が合併症を発症する危険性が高まる
・糖尿病でない方が糖尿病になる危険性が高まる
などが言われています。
歯周病と糖尿病は慢性的な疾患であるため、一度発症してしまうと治癒は難しく、患者さんのQOLの低下にもつながってしまいます。糖尿病にならないために普段の食生活を見直すことと同じように、歯周病にならないように普段から歯磨きをしっかりすることや歯医者さんで定期健診を受けることがとても大切になります。
医学博士で糖尿病専門医の西田亙先生の著書「糖尿病がイヤなら歯を磨きなさい 内科医が教える、お口と体の健康の新常識」にて、歯磨きの大切さを書かれています。
糖質制限より、まず歯磨きを!
当院でも初診の患者さんや定期健診の患者さん含め、歯周ポケットのチェックを定期的に行っています。歯が痛くなってから歯医者さんに行けばいいかなーと思っている方は、歯周病だけでなくいろいろな病気になってしまう可能性もあるということを知っていただければと思います。気になることがありましたらお気軽にご相談ください。お待ちしております!
みなさんこんにちは!今回12月の歯の豆知識を担当させて頂く中町侑右です!
今年は比較的暖かい日が続いていますね。昨年の今頃はチラチラと雪が降る日もあったかなと記憶しており、今年は早めにスタッドレスタイヤに変えましたが、まだ雪が降ることもなく、過ごしやすい年越しとなりそうです。
さて、前回7月の歯の豆知識を担当させて頂いた際、親知らずについて詳しく書かせていただきました。今回は前回お話しできなかった親知らずの抜歯について、もっと詳しく知っていただければと思います。
様々な理由から親知らずを抜くことになった場合、1番心配なことはやはり神経に近いかどうかということです。上の親知らずを抜く場合は近くに大きな神経が通っていないので、比較的簡単に抜けることが多いのですが、下の親知らずの場合は歯の根っこが神経に近いことが多いのです。下顎には触っている感覚や、痛みを感じる感覚など、全ての感覚を司る下歯槽管という大きな管があります。下歯槽管はレントゲン写真上でしっかり確認することができ、おおよそ親知らずのすぐ下を走行しています。当院に1番最初に来て頂いたときに撮影するパノラマレントゲン写真上で、親知らずの歯の根の先と下歯槽管とが明らかに距離がある、接していない場合は問題なく抜歯することができますが、かなり距離が近い、または触れていると疑われる場合はより精密な検査が必要になってきます。
パノラマ写真はあくまで二次元的な画像になるので、虫歯や歯周病の検査には適しているのですが、神経との位置関係を見るにはCTや3Dなど三次元的な検査が必要です。検査の結果、神経に触れていなければやはり問題なく抜歯できますが、触れている場合は抜歯の際に神経を圧迫または傷つけてしまうことがあるので、痺れが残ってしまう可能性があります。あまりに神経に大きく触れていたり、骨の中に深く埋まってしまっている場合は、口腔外科のある病院で抜かれた方がいいこともあるので、そのときは紹介状を書かせて頂くこともあります。しかし、痺れが残るリスクとしては当院で抜かれても口腔外科で抜かれても変わらないことが多いので、基本的には当院で抜歯させて頂けます。
痺れが残ってしまった場合、感覚としては麻酔がずっと効いている感じが残ります。最初は500円玉大くらいの痺れが口角の下あたりに出てきますが、その痺れはだんだん小さくなってきて、半年〜1年をかけて1円玉大くらい、また人によってはほとんど痺れを感じなくなります。
また、場合によっては歯茎を切開したり、顎の骨を削ったりする必要があります。この処置だけで痺れが残ることはありませんが、この場合は腫れや痛みがでることがあります。痛みと腫れは同時に起こるのではなく、抜歯後1〜2日に痛みのピークがきて、その後に腫れのピークがきます。人によっては青あざのようになることもありますが、長くても2週間ほどで腫れも治まってきます。
インプラントなどの外科的処置には、偶発症といって回避できない部分もあります。
主治医の先生とよくお話しされることをお勧めいたします。
親知らずに関して2回に渡って書かせていただきました。炎症を放っておくのもよくないですし、虫歯になってしまう可能性もあります。最も多いお悩みのひとつだと思うので、まずはいつでもご気軽にご相談ください。
今月の歯の豆知識を担当させていただきます。
えんどう歯科・矯正歯科クリニックの池上昂秀です。よろしくお願いします。
2019年もあっという間に時間が過ぎ、もう残すところ1ヶ月と少しとなりましたね。
段々と寒さも増してきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
日々診療をさせていただき、沢山の患者さんの治療をしていて沢山のケースに遭遇いたします。その中で歯周病が進行してしまい歯がもたない状況になってしまったケース、歯の根っこが折れたり、割れてしまいもたせられなくなってしまったケースなど多くのケースがあります。
そこで今回の豆知識では歯を失ってしまった場合の治療方法についてお話したいと思います。
当医院で行われている主な治療法は
入れ歯 ②ブリッジ ③インプラントの3つになります。
それぞれの治療の利点と欠点をお話ししていきます。
①入れ歯
利点
・自分の歯を削る必要がない。
・取り外し式のため、入れ歯、自分の歯共に清掃がしやすい。
欠点
・違和感があり、慣れるまで期間がかかる
・安定して噛むことが難しい
・割れたり、変形しやすく耐久性が低い
②ブリッジ
利点
・取り外す必要がなく、違和感が少ない
・入れ歯に比べるとしっかりと噛める
欠点
・土台となる自分の歯を削る必要がある
・土台となる歯に負担がかかる
③インプラント
利点
・ブリッジに比べよく噛める
・取り外しの必要がない
・自分の歯を削る必要がない
・隣の歯に負担がかからない
・審美性が高い
欠点
・手術の必要がある
・費用がかかる
3つの方法にはこのような利点欠点があります。歯一本の欠損のお話しとは別に複数本の歯の欠損のお話しも簡単にしていきます。奥歯がない状態でご飯を食べたり日常の生活をされていると噛み合わせの時にかかる力が前の方の歯にかかるようになってしまいます。この様な状態になりますと、前歯や小臼歯部に力がかかってしまい、突然被せ物が外れてしまったり、詰め物がとれてしまったりと行った症状が出てくる可能性が出てきます。他の歯に影響が出ない様にするためにも、歯を失ってしまった箇所があればそこの部位を補う治療をすることが大事になってくると思います。患者さん1人1人でお口の中の状態や治療に対する考え方、希望する治療など様々な点で違いがありますが、当医院では患者さんに最適な方法をお話しさせていただき、ご提案させていただいた上で治療をしております。お口の中のことでお困りのこと、お悩みがございましたら遠慮なさらずにお話し下さい。スタッフ一同お待ちしております。
また、当院の院長 遠藤為成は「日本口腔インプラント学会」で研鑽を積んでいます。
詳しくは院長ブログをご覧ください。
https://www.endo-dc.net/blog/
こんにちは。
寒くなってまいりました。
世間では、ハロウィンで至る所にかぼちゃが・・・。
私の世代ではあまり馴染みのないものでありますので、少し抵抗がある私でございます。
さて、今月は私、遠藤 奈穂が豆知識を担当させていただきます。
私の前回までのお題は小児についてでした。
が、今回からは、ガラッと変わり、
認知症について書き綴らせていただきます。
歯科と認知症?
え?????
と思われる方もいらっしゃることでしょう。
意外な事に、認知症と歯科は密接な関りがあります。
例えばアルツハイマー型認知症の方の脳内に、歯周病菌がいたという事実、歯の数と認知症の相関性等です。
また、認知症を発症されますと、まずは、ご自身で今までやっておられたこと、
歯科と関連いたしますと、歯みがきが行き届かなくなります。
そうすると、ご家族の方が、あれ??
と思われたときには、時すでに遅し・・・・・。
お口の中が歯垢、食物残差だらけになり、ご家族が、あれ??
歯がなくなった?折れた?どんどん歯が無くなっていく・・・。
もしくは、口臭がひどい。
あれ?入れ歯をしていたのが、しなくなっている。
等々で気づき、
歯科を受診される事があります。
私は訪問診療に携わっております。
今は午前中から夕方まで訪問診療、往診に出ております。
毎日色々な施設や、お宅に出向き、治療、口腔ケアをさせて頂いております。
認知症を患われていらっしゃる患者様は、私が診させて頂いております患者様の7割を占めております。
平均年齢は75歳!!
その都度、初めましてのご挨拶!!
毎度、それから入る患者様もいらっしゃいます。
患者様により、症状は様々です。
そういった患者様のお口の管理をさせて頂いております。
なぜ、この話題をピックアップしたか??
実は私の友人のお母さまが認知症と診断されたものの、どうしていいかわからず、
悩んでみえました。
私の母も、もう亡くなってはいますが、
亡くなる前の症状は、今思えば、認知症の症状が出ていました。
診断されていた状態ではなかったのですが、
その当時の私は知識がなく、今のように何に対しても判断が欠けていました。
認知症にかかるとまず、口腔内の乱れがあります。機能の低下が起こってきます。
今まで好んで食べられたものが食べられなくなり、食べる事への興味も湧かなくなってくる場合もあります。
お食事についても(摂食嚥下の分野)聞かれる場合もあります。
認知症と向き合うため、もっと身近に知っていただくために、このブログで
書き綴っていきたいと思います。
まず、認知症の中でも、色々な種類があります。主なものを挙げますと、
〇アルツハイマー型認知症
〇レビー小体型認知症
〇脳血管性認知症
〇前頭側頭型認知症
〇アルコール性認知症
〇正常圧水頭症
があります。
上の3つのものが、三大認知症と言われています。
まず、
〇アルツハイマー型認知症
・女性に多い
・もの忘れ等の認知機能障害
・もの盗まれ妄想
・徘徊
・とりつくろい
など
・記憶障害から始まり、口腔機能障害まで徐々に進行していきます。
〇レビー小体型認知症
・男性が多い
・妄想、幻視うつ状態、パーキンソン症状によく似た症状
・認知機能障害
・睡眠時の異常行動
・自律神経症状
・調子の良い時と悪い時の繰り返しにより進行する
急速な進行の場合もある。
〇血管性認知症
・男性に多い
・もの忘れから始まる
・まだら認知機能障害
・手足のしびれ
・感情のコントロールが難しい
・原因となる疾患によって異なるが、比較的急に進行して行くことが多い
等の特徴があります。
その場合に、歯科と医科は必ず連携を取って、情報交換をしていきます。
必ず、口腔機能の障害が起きてきます。
その時に、歯科としてどういった対応、治療をしていくかが
私の、そして、歯科界としてもの今後の課題です。
食べられない状態を食べられるようにするのは認知症の種類によっては
難しく、
いつも頭を悩ませています。
お口の機能がはっきりと落ちてくることは
何かしらの原因があります。
最近、食べられなくなった、
歯がグラグラしている
歯の本数が急に減った。
入れ歯を使っていたのにどこかへ捨ててしまった
の症状
もしくは、認知症で、自宅で介護されている中で、
歯が痛いとおっしゃられている。
等々ございましたら、
早めに診させて頂きますと
症状が緩和できる場合があります。
口腔内のケアをさせて頂くことで、口腔機能が維持できる場合もあります。
一度、ご相談ください。
夜はめっきり寒いです。
皆様、お体お気を付けくださいね。
では、また次号の豆知識まで・・・
こんにちは。
えんどうインプラント・矯正歯科クリニック、院長の遠藤為成です。
前回、歯の豆知識ブログ
2017/11/29 「こどもの矯正治療、いつ頃から始めたらいいのでしょうか?」 2018/3/31 「大人の矯正、開始時期や治療期間について」
2018/9/29 「どんな装置があるの?」
2019/4/27 大人の矯正治療と子供の矯正治療 についてお話させて頂きました。
今回は、抜歯・歯の装置(マルチブラケットシステム・マウスピース型矯正装置)について
お話させて頂きます。
マルチブラケットシステムとは、歯の表面にセラミック(白または金属の)四角のブラケットというポツポツを歯に貼って、そのブラケットにワイヤーを通して歯を並べていく治療方法です。
この装置は皆さんが思って見える矯正治療となるので、こどもの矯正よりはイメージしやすいと思います。
ですから、マルチブラケットシステムはブラケットとワイヤーを使用して歯を並べて行くシステムです。では、ブラケットとワイヤーについて1つ1つをみていきましょう。
ワイヤー矯正とは「ブラケット」 と 「ワイヤー」 を使って歯を並べる治療です。
歯の表面に小さい4角形のポツポツ(ブラケットと言います)を貼ります。そのブラケットには溝がありその溝にワイヤーを通して歯を並べていきます。
ワイヤーが直線に戻る力を利用して歯を並べていきますので歯並びが
カタカタしている人ほどワイヤーが曲がってブラケットに付きますので
歯が並んでくると余りが後ろから出てきます。