えんどう歯科・矯正歯科クリニックのスタッフは「患者様の不安を少しでもなくすことが私ども衛生士、助手の役目」と語り、ブログに投稿しております。

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歯の豆知識

歯の豆知識

口腔がんについて

2021年03月16日

こんにちは!歯科助手の近藤です。

今回は前回の西田さんからの続きで口腔がんについてお話ししたいと思います。

さて、みなさんはお口の中を日頃からみていますか?

わたしは最近マウスピース矯正インビザラインを始めたのですが、矯正を始めるようになってから動いてきてるか

な?など気になり、今までよりチェックするようになりましたが、それまでは口内炎ができたときや、歯が痛いときにし

か意識してみることがありませんでした。

しかし口腔がんを見つけるためには日々観察することが大事だとわかったので、みなさんにも共有させて頂きます

ね♪

 

口腔がんは、お口の粘膜という普段あまりみることがないところにできます。ですが胃や腸のなかと

違い、見ようと思えば自分で見える場所です。しかし口腔がんは見つけにくい。と言われてしまうこ

とが多いです。その原因としては、様々な良性の病気と見た目がまぎらわしいこと、また良性の粘膜

の変化の中に、見た目はほとんど変わらないまま、ごく一部ががん化するほど鑑別しにくいと言われ

ています。

また口腔がんの見分けにくさは発がん過程にも関係しています。

例えば、子宮頚がんでは、変異した細胞が増えていき、がんが進行するまでの過程は比較的シンプル

ですが、口腔がんは表面が角化し白くなり、その下で細胞の変異が進行し、デコボコになり、びらん

し出血が起きるという経過をたどることが多くあります。似通った粘膜病変が様々あるだけに、継続

的に経過を観察していないと分かりにくいそうです。

 

 

口腔がんは2㎝の大きさになるまでわずか1〜2年で早期発見できる期間は短いと言われているため、

がんを見逃さず、患者さんの命を守るにはかかりつけの歯科医院で定期的、継続的にチェックを受け

ることです。

気になる病変が見つかったときに良性なのかそうでないかを鑑別するには病理検査が必要です。

検査には細胞診検査と組織診検査があります。

◎細胞診検査

簡易的ながん検査で疑いのある粘膜を専用のブラシで擦り細胞を採取する痛みの少ない検査方法。

◎組織診検査

確定的な診断のための検査で、がん化が疑われる場合に粘膜の組織を切除しその組織を調べて診断す

る検査。

口腔がんの早期発見・早期治療するためには普段から定期的に歯科検診を受けることが大切です。

歯だけでなく、粘膜の変化など少しでも気になることがあればお気軽にご相談くださいね!

 

nico2020.11月号より転載

お口の粘膜診てもらってる?

2021年03月04日

こんにちは!歯科助手の西田です。最近は、食べることが幸せで食べてばかりの毎日を送っています❤︎

あっ、最近ではなく、ずっとでした…笑

なのでストレッチやハンドクラップなどやってきたいな。と思っています。思うだけではなく実行します。

さて、私の話はこれぐらいにして、今日は「お口の粘膜診てもらってる?」というお話をしていきますね!

お口の中って、自分では見づらいものですよね…ただえさえ見慣れていないのに、歯ならまだしも、粘膜となると、「素人にはハードルが高い」というのが現実だと思います。

口腔がんがニュースになるたび粘膜の健康が気になるけれどセルフチェックでは心もとないなぁ」というかたにオススメなのがかかりつけの時間での定期検診。普段から歯科で「粘膜の変化」もチェックしてもらいましょう。

口腔がんの報道を見ると「怖いな」と思うけどお口の粘膜って、傷もすぐ治るし、なって困るような異常が起きるのはごくまれなこと?と思っている方が多いと思いますが、実はそうでもないのです。

口腔がんは増加中で、最近では持病のお薬の副作用による粘膜の病気も増えています。それに粘膜の病気には口腔がんと見た目がまぎらわしく、詳しい検査をしてみないと正確な判断がつかないケースも多々あります。油断大敵なんです。

お口の粘膜の病気でいちばん心配なのは口腔がんです。素人でもある程度見分けられるコツってあるの?粘膜の異常を口腔がんか、良性の白板症か見た目で判断するのは実は、がん検査専門の病理医や日々口腔がん治療に向き合っている歯科医師にとって難しいことです。なぜなら、粘膜の病気はどれも見た目がとても似てるからです。

なので、口腔がんの診断は、経験を積んでいても難しいもの。なので患者さんが自己判断するのは非常に危険です。歯科受診で粘膜の変化が見つかったり、ご自分で粘膜の変化に気づいた時は、かかりつけの歯科医院や病院と歯科で相談し、念のため細胞診検査を受けましょう。

Nico令和2年11月号より転載

新型コロナウイル、インフルエンザウイルス感染への対策について

2021年02月01日

 

皆様こんにちは!!今月の歯の豆知識を担当させていただく、

えんどう歯科・矯正歯科クリニックの池上です!!

様々な出来事があった2020年が終わり、2021年が新たにスタートしました!

もう早1ヶ月が過ぎようとしています。皆様いかがお過ごしでしょうか。

年明けすぐに、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県の11の都府県で緊急事態宣言が出され我慢の生活を続けられている方がほとんどだと思います。色々な思いがあると思いますが感染防止に気をつけて生活していきましょう!!

 

例年、冬になるとインフルエンザウイルスの流行があります。今年は新型コロナウイルスについてのニュース、情報が多く報道されていますが、インフルエンザウイルスによる感染も例年通り起こります。インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスはウイルスに罹患すると症状が似ていると言われております。インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスの同時流行期にどのように対策をしていくか。考えていかないといけない時期でもあります。

そこで今回はウイルス感染予防につながる口腔のお話をしていこうと思います。

 

先日、当院院長の遠藤がUPした内容も参考になりますので

よろしければ一緒に御一読ください。

 

口腔環境が良ければ感染予防につながるのでしょうか?

2020年09月10日

口腔環境が良ければ感染予防につながるのでしょうか?

 

  1. 唾液の働きとは?

唾液は様々な働きを普段からしてくれています。主な働きには、自浄作用、潤滑作用、抗菌作用、消化作用、味覚作用、再石灰化作用、緩衝作用が挙げられます。

その中の抗菌作用とは、口に入って来た様々な細菌やウイルスなどの体内への侵入を阻止する作用のことです。唾液中には自身の抗体が存在し、その中にIgAという抗体があります。外から入ってくる細菌やウイルス、またはもともとお口の中に存在する細菌が体の中に入って来た時の阻止に働くと言われています。

 

  1. お口の中のケアの方法

唾液の作用で抗菌作用というものがあるものの、お口の中がキレイな状態でないと、細菌は増えてしまい、健康へとは繋がりません。今では感染症対策でみなさんがマスクをして生活されていると思います。マスクを長時間しているとお口の中が乾いてしまい、唾液が減り、唾液の自浄作用、抗菌作用、再石灰化作用が働かず、虫歯、歯周病が増えてしまうということも考えられます。そこで大切になってくるのが次にあげる歯磨きなどの口腔ケアです。

 

 

  • 歯みがき

歯ブラシ、電動歯ブラシなどで歯の表面についた歯垢(汚れ)を落としていきます。

 

  • 清掃補助用具での歯間清掃

普段の歯みがきで歯の表面の汚れは落ちても、歯と歯の間の汚れを歯ブラシで取るのには限界があります。そこで歯間ブラシやデンタルフロスなどの清掃補助用具を使用し、歯と歯の間の汚れを取り除きます。

薬用洗口液には様々な種類がありますが、基本的な効果で歯垢(歯の汚れ)の付着防止、歯肉炎の予防、口臭の予防などが挙げられます。歯みがき後に適用量お口に含み、お口の中を洗います。薬用洗口液の使用

 

  • 定期的な歯科検診

定期に歯科検診をし、超音波の機械での歯と歯ぐきの間のお手入れをし、虫歯、歯周病の発生を予防します。

 

 

3.舌の掃除

 

舌の表面にも汚れはたまり、たまった汚れは舌苔と呼ばれます。

舌苔の中にも細菌などがおり、口臭の原因などにもなります。

舌磨き専用の毛先が柔らかい舌ブラシというものがあります。舌ブラシを用いて優しく舌の表面をお掃除して下さい。ですが、舌には味蕾と呼ばれる味を感じる大切な器官があります。強く舌を磨きすぎると味蕾を傷つけてしまい味の感覚に変化で出てしまう可能性もあるので、舌を上顎に押し付け汚れを取るだけこ方法でもよろしいかと思います。

最後に

ここまで唾液作用や働き、口腔ケアの方法についてお話させていただきました。

今の世の中の状況だと、進んで歯科検診に行こうという気にもなれないかもしれませんが、前述した①〜③はお家にある普段の生活の中でもできることなので、是非参考にしてみて下さい。

それでは皆さま、

新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスに感染しないよう、マスクの着用、手洗い、うがいはもちろんのことですが、口腔ケアにも意識していただき、口腔内を清潔な状態に保つことを心掛けて生活していきましょう!!

何かご不明な点がございましたら、当医院のドクター、スタッフにお気軽にお声掛け下さい!!

 

一人で磨いてみよう!

2021年01月14日

こんにちは、歯科衛生士の井上です!

子どもさんが小さいころはご両親が仕上げ磨きをしてしっかり磨いてあげなくちゃ!っといった思いがあると思います。しかし、小学生になって中学年ぐらいになると自分でちゃんと磨けてるから!と言う子も増えてくると思いますし、ご両親も大きくなってちゃんと磨けてるだろうと思う方もいらっしゃると思います。

そこで今日はお子さんの歯磨きについて話していこうと思います!

もし、お子さんが「磨けてるもん!」といっていても、ちゃんと磨けてるか不安だなと思っているようであれば、染め出し液を使って確認してみるのがいいです。きちんときれいに磨けているように見えていても、綿棒を使って染め出しをして軽くうがいをしてみると、全体的に汚れがついていて、きちんと歯ブラシが当たっていなかったようです。ちなみに染め出し液はホームセンターや歯医者で購入することができます。

染め出し前

染め出し後

ではここから歯の磨き方の説明をしていきます!

まずはどこが汚れているのか鏡を見ながら歯ブラシで落としておきます。歯磨き粉はきちんと正しい磨き方でできるようになってからつけましょう。歯ブラシを当てる角度は歯の表面に対して90°に当たっていないと汚れを取りきれません。力も少し抜いた状態で一度に二本の歯を磨くつもりでまっすぐ動かしましょう。この時に「シャカシャカ」という音がなっており、歯磨き粉をつけなくても細かい泡で出てきていると正しく磨けている証拠です。しっかり歯ブラシを当てられるようになっていれば、電動歯ブラシも有効です。その時にも普通の歯ブラシや部分磨きの歯ブラシも一緒よりいいです

次は歯と歯の間の汚れの取り方を説明していきます。どうしても歯ブラシだけで全部の汚れを取ろうとすると歯と歯の間の汚れが残りがちなので、歯と歯の間はフロスを使ってとっていきましょう。

➀フロスを30㎝くらいの長さに切り、結んで輪っかをつくります。こうすると持ちやすくなります。

➁両手の親指と人差し指でピンと張るように持ちしょう。この時に指と指の間は1~1.5㎝くらい空けます。

➂歯と歯の間にフロスを合わせ、前後にスライドさせながらゆっくり動かします。グッと勢いよく入れてしまうと歯ぐきにフロスが食い込んでしまい、痛みにつながるので気をつけましょう!

④フロスが歯茎まできたら、歯面に沿わせて歯の側面の汚れをこすり取るようにフロスをしならせます。

⑤同じ歯間を左右に分けて行う(隣接面の清掃)

⑥次の歯へ移るときはフロスをずらして、きれいな部分で行う

最初は慣れていないと思うので、鏡をじっくり見ながらフロスをゆっくり入れて練習していきましょう!

 

ときどき染め出しをしてみることで、いつもおなじところが染まっているようであれば、歯磨きの癖があってそこが磨き残ししやすい場所ということがわかります。

お子さんの歯磨きについての悩みを持つ方は多いと思います。今までの磨き方から先ほど伝えた磨き方に変えることはなかなか大変かもしれませんが、清潔な口を保って健康でいるためには大切なことなので一緒に頑張っていきましょう!

雑誌「デンタルハイジーン」2020年11月号より転載

歯周病について

2021年01月08日

新年明けましておめでとうございます。

輝かしい新年を健やかにお過ごしのことと存じ上げます。

 

さて、今年初めてのブログを担当させていただきます、

えんどう歯科・矯正歯科クリニック副院長 遠藤奈穂です。

 

記念すべき今年初めてのブログですが、原点に戻り、歯周病についてです。

 

例えば・・・。

 

歯周病と、糖尿病、この二つはかなりイコールになります。

 

つまり・・・

糖尿病があると歯周病になりやすく、重症化しやすい。

一方で・・・

歯周病は糖尿病に悪影響を及ぼすのです。

 

糖尿病があると免疫機構の低下や血流の悪化、唾液の減少などのため、歯周組織の障害が生じて、歯周病になりやすく、また、重症化しやすいことがわかっています。

 

歯周病はと言いますと、歯周病はインスリン作用を阻害し、血糖コントロールを悪化させます。歯周病を治療すると、ヘモグロビンA1cが最大1%改善するという報告もあります。

 

歯周病は他にも肥満、肺炎、睡眠時無呼吸症候群、心内膜炎、腎炎、菌血症、敗血症、胃腸障害、栄養障害など様々な疾患の原因になると言われています。

 

お口を健康な状態にすることは全身の健康にかかわる大切なことなのです。

 

いまさら?と言われそうな事ですが、本当に大切なことなので、今一度、ブログでお知らせさせていただきました。

 

コロナ禍に置かれた現状では、なかなか外に行けず、運動もできず、

ライフスタイルのゆがみからストレス増加傾向にあります。

今、とにかく我々の業界で言われている事、

それが、医療に対しての出控えなのです。

 

出控えとストレスで、悪化した状態での受診になる場合が多いのです。

糖尿病予備軍であった方がひどくならないように、腎炎を持たれている方が、ひどくならないように、その他の歯周病と関係をもつ疾患をお持ちの方、

まずは出来ることからです。

歯周病を抑制できるように日々ブラッシングを行っていく。

それが歯周病を重症化しないことで一番大切な事です。

皆様のお体を守るうえでの第一歩でもある事を覚えていてください。

難しいことではないので、是非、歯周病を重症化しないように

日々のブラッシングを大切にしてください。

 

また、ブラッシングの仕方も人それぞれの歯並びによって違います。

 

定期健診の際、もしくは、通常の受診の際に是非お聞きください。

 

皆様の健康がお口から守れますように・・・・。

 

そして、この状況を皆様で乗り越えるお力添えが出来ますように、

我々も頑張ってまいります。

 

本年も宜しくお願いいたします。

 

 

 

中日新聞に掲載された内容です

2020年12月25日

こんにちは。

えんどう歯科・矯正歯科クリニック 院長の遠藤為成です。

2020年12月24日の中日新聞に掲載されたコラムの内容をご紹介します。

【質問】

60代女性です。部分義歯を使っていて、不便は感じていないのですが、歯科医からインプラント治療(保険適用外)を勧められました。インプラント治療に踏み切るタイミングはいつが良いのでしょうか。

 

【回答】

ご質問ありがとうございます。

お口の中の歯肉や骨(歯槽骨)はいつも一定ではなく、年々変化していきます。

特に入れ歯の下の歯肉や骨は入れ歯からの圧迫の力がかかるため周囲の歯肉や骨より大きく変化します。

そのため入れ歯は定期的に作り替えが必要になります。

また、形が合わなくなった入れ歯を気づかず使用することによって歯肉や骨の吸収が著しくなります。

骨が少なくなると周囲の歯にも、動揺などの悪影響が出てきます。

歯科インプラント治療は人工のネジを骨の中に埋め込む治療です。

そのため骨(歯槽骨)が少なくなるとインプラント治療を希望しても手術が複雑になることがあります。

現在部分床義歯を使っていただいて不便は感じていないと言う事ですが、

入れ歯の作り直しが面倒な場合や、もし将来、歯科インプラント治療を希望されるようでしたら骨がしっかりあるうちに治療されることをお勧めします。

TCHとくいしばり

2020年11月30日

皆さんこんにちは!

11月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の近藤です。よろしくお願いします!

 

いよいよ今年も残り少なくなってきました。

例年とは違った形で様々な行事が過ぎていきましたが、皆さんにとっても来年さらに良い年になることを願っていおります。

また年末が近づくにつれて外出する機会も多くなると思いますが、コロナウイルスだけでなく体調管理もしっかりしていきましょう!

 

さて、今回のテーマは『TCHとくいしばり』についてです。

TCHについては以前少し説明をさせていただきました。上下の歯が普段から常に噛んでしまう癖のことを指します。具体的に歯が接触する機会が多いとされているのは、

・緊張するシーン(対人との交渉や会話など)

・うつむいているシーン(勉強、読書、スマホなど)

・集中するシーン(家事、PC、スマホなど)

これらの一人で黙々と行う作業や緊張する作業といわれています。昨今のコロナウイルスによるリモートワークなどで知らず知らずのうちにTCHの可能性の方が増えるのではと考えられます。このTCHによって引き起こされうる問題として

・顎関節症

・舌が痛い

・噛み合わせがおかしい

・入れ歯が痛い

・歯周病の悪化、歯が揺れる

・虫歯はないのに歯が痛い

など多岐にわたります。TCHの治療法としては、大きく分けて噛まないように意識することと顎の体操をして口の閉じ開きの筋肉のバランスをよくすることの2つが挙げられます。

では、このTCHとくいしばりはどう違うのでしょうか。

TCHの特徴として、弱い力を長い時間すること、また起きているときにしていることが多いです。対してくいしばりは強い力を短い時間でしていることと、寝ている時にもしていることが多いです。このことから、朝起きたときに痛みが強い場合には寝ている間にしているくいしばりが原因として考え、起きてから夜までで症状が強くなる場合にはTCHが原因と考えられます。しかし、顎の痛みや歯の痛みはこれらTCHとくいしばりが原因の一つとして考えられるため、一概にこれが原因として断定はできかねます。

治療法はTCHの場合には意識付けとして噛まないことを常に意識することと顎の体操をすることが挙げられ、食いしばりの場合には夜の食いしばりや歯ぎしりなど無意識のうちにしていることも多いのでマウスピースを作って負担を軽くすることなどがあります。

 

いずれも症状には個人差がありますが、当院では気になった方や思い当たることがある方などは一度お話もさせていただいています。気になった方、話だけでも…と思った方などはいつでも相談を伺いますのでお気軽にお申し付けください。

歯ブラシの重要性について

2020年11月13日

みなさんこんにちは!

今回10月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の中町侑右です。よろしくお願いします。

先月までの猛暑が嘘のように、朝晩とすっかり冷えてくるようになりました。季節の変わり目は体調を崩しやすく、特にまだコロナウイルスも収束の気配がありませんので、手洗いうがいからしっかり予防していきましょう

 

さて前回のブログでは歯ブラシの重要性についてお話させていただきました。今回は具体的な歯ブラシの方法などについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

コロナウイルスのような感染症の予防には口腔ケアも非常に効果的と言われているので、少しでも皆様の感染予防にお役に立てればと思います。

 

 

 

みなさんはどのような歯ブラシを使っていますか?

歯ブラシの種類はたくさんあります。薬局やドラッグストアにはもちろん、コンビニにもたくさんの種類の歯ブラシが置いてあり、どの歯ブラシが自分に合うものなのか選べない、という方も多いのではないでしょうか?確かに一概にこの歯ブラシはどのような方にもどのようなお口にも合いますというような魔法のような歯ブラシはありません。虫歯予防、歯周病予防、前歯を磨きたい、奥歯を磨きたい、歯と歯の間を磨きたい、親知らずを磨きたい、など、やはり目的や患者さんごとのお口の中の状態によって患者さんごとに歯ブラシを選んでいかなければなりません。

ただ、歯と歯の間や歯の溝はとても小さな構造になっているので、歯ブラシの先はできるだけ細いほうがいいですし、奥歯は届きにくいので歯ブラシのヘッドはが小さいほうがいいです。ゴシゴシ磨いたほうが磨いた感じがありますが、歯のことを考えると柔らかめの歯ブラシで優しく磨いてあげたほうが良いです。

 

 

歯ブラシの動かし方について

歯ブラシの種類もたくさんありますが、その動かし方、歯ブラシの方法もたくさん種類があります。今回はその中でも重要な2つの方法について紹介したいと思います。

ひとつは歯ブラシの毛先を歯に対して90度の角度で当てて、1〜2本ずつ細かく横に振動させるように動かすスクラピング法という磨き方です。歯の表面の汚れを落とすのに優れており、また操作も簡単なのでお子さんもチャレンジしていただけると思います。

もうひとつは歯ブラシの毛先を歯に対して45度の角度で当てて、歯と歯茎の間の溝に毛先を入れるような意識で1〜2本ずつ細かく横に動かすバス法という磨き方です。歯周ポケットの中の汚れを取り除くのに優れており、また歯茎のマッサージ効果も期待されます。この方法は特に歯周病の予防や進行の防止になるので、成人以降の方に効果的です。しかし、少し操作が難しい面もあるので、誤った方法や力を入れすぎたりすると逆に歯茎を傷つけてしまったり、歯茎が下がったりしてしまう可能性があります。

 

 

簡単な歯ブラシの方法もお話させていただきましたが、歯ブラシの選び方も含めて、一度お口の中を見させていただき、症状別にその方々に合った歯ブラシや磨き方など具体的にお伝えできると思いますので、いつでもお気軽にご来院、お声掛け下さい。

口を開けると痛い、口を開けづらい、顎が動かしづらい

2020年10月13日

皆様こんにちは!!

今月の歯の豆知識を担当させていただきます、えんどう歯科・矯正歯科クリニックの池上昂秀です!よろしくお願いします!

皆様ご存知のことと思いますが、昨今は新型コロナウイルスの感染拡大について日々ニュース、新聞などで報道されています。

小、中、高等学校の長期連休が延長されお家時間が長くなり、休日なのに、本来の予定通りに行動できていない家族の方々、皆様が大半を占めていると思います。岐阜県も緊急事態宣言が解除された今でも家族、職場の皆様のことを考え、行動を自主的に抑え、例年とは違う暮らしをされている方々が大半なのではないかと思います。

私自身も、本当に早く、このコロナ禍の状況が緩和され、昨年通りの生活に戻らないかと日々願うばかりなのです。今は岐阜県の皆様、それから日本全国の皆様が協力し、日本が安定した状態に戻ることを願い、行動するしかないと思います。

なので、少しでも早く今までの生活に戻れるように、外出中のマスクの着用、お家に帰ってからの手洗い、うがい、殺菌を徹底し、協力して生活していきましょう!

 

さて、今の世の中の話が長くなってしまいましたが、今回の歯の豆知識では、患者様から

相談されることが多い、顎関節症についてお話ししていきたいと思います。

普段、診療をさせていただき、口が開けづらい、大きく口を開けると痛い、顎の動きが悪いなど、顎にまつわる様々な主訴で来院される方々がいらっしゃいます。お口が開かないと、話をする時や、トレーニング、部活の練習、ご飯を食べる時など生活の中の様々な場面で支障が沢山出てきますよね。なので、今回は顎関節症についてお話ししていきます。

 

 

  • 顎関節症について

筋性のものと関節性のものに大別され、5つの分類に小型分類されています。

顎関節症は 咀嚼筋(口を開けたり、閉じたりする時に働いている筋肉の総称)、耳前部、顎関節に局在する痛みのことを言います。

下顎の運動の制限や、下顎を動かした時に左右の顎の動きがズレてしまう症状、顎の関節の雑音が主な症状となっております。

 

  • 顎関節症の分類

顎関節症は大きく5つの分類がされております。

 

  1. 顎関節症I型:咀嚼筋障害

咀嚼筋の活動の異常により生じる筋肉の代謝異常が原因で、筋肉の緊張、顎を運動させた時に痛みが生じるもの。

 

  1. 顎顎関節Ⅱ型:関節包 靭帯障害

顎の関節は頭の骨と下顎の骨とが、関節円板というクッションの働きをしてくれる組織を介し、その周りを筋肉で覆われて、支えられています。その関節円板や、関節全体、関節を支えている組織に、顎を動かした時に痛みが出るもの。

 

  1. 顎関節症Ⅲ型:関節円板障害

頭の骨と下顎の骨の間にあり、クッションの役割をしてくれている関節円板の位置の異常、変性を主な病変としたもの。

 

  1. 顎関節症Ⅳ型:変形性顎関節症

顎関節の痛み、開口障害、関節雑音の少なくともいずれかの症状が見られ、画像診断により、骨の形態変化が確認されたもの。

 

  1. 顎関節症V型:IからⅣ型に該当しないもの。

 

顎関節症は大きくこの5つのタイプに分かれます。ここから、診査、診断をしていき、顎関節症のタイプ別に適切な治療へと移っていきます。

 

  • 治療方法について

 

初期の治療としては、口を開けたり閉じたりする開口訓練を行います。

まず、生活指導や、頬杖、うつぶせ寝、大きく口を開けることなどを控えるようお話しさせていただきます。

運動療法としては、筋肉のマッサージ、開口訓練などを行います。

マッサージとしてはお口を開けるのに作用する筋肉は顎の周りに大きく4つ存在しています。その中でも耳の前に位置する筋肉、外側翼突筋という筋肉があります。マッサージではこの外側翼突筋をほぐし、マッサージすることで筋肉の緊張がほぐれお口が開けやすくなると考えられます。お口を閉じて歯を食いしばると耳の前の筋肉に力をが入り筋が張ります。次に少しだけお口を開けると窪む筋肉があります。ここに外側翼突筋が存在しており、ここの筋肉の窪みを円を描くように刺激してあげることにより、外側翼突筋がほぐれると考えられます。この方法でこマッサージをしてみましょう。

 

 

そのほかにも

物理療法として、経皮的神経電気刺激という低周波の電気を用いて痛みを緩和していく方法や、低出力レーザーを用いて痛みを緩和していく方法、温熱療法などがあります。

スプリント療法として、お口の中にマウスピースのような装置をいれ、上下の歯との間に隙間をつくり、顎関節への負担の軽減を期待する方法などがあります。

初期の治療ではこのような方法で、顎関節の痛み、症状の緩和を行なっていきます。

 

 

 

  • まとめ

前述した顎関節症の各分類にあった治療方法がそれぞれあります。分類によっては治療方法の内容がとても濃くなってしまうものもあるため、今回は初期の治療方法について主にお話しさせていただきました。

成長期のお子様など、顎の骨や筋肉の成長に伴い、一時的に顎関節症の様な症状が見られる方もいらっしゃいます。

当医院では今の症状についてのお話しを聞かせていただき、適切な説明、対応、治療をさせていただいております。症状によっては大きな病院の口腔外科への紹介なども可能です。顎関節についてだけではなく、何かお口のことでお困りのことがありましたら、

お気軽にご相談下さい!お待ちしております!

 

 

参考文献 医歯薬出版株式会社 第3版 口腔外科学

 

 

口腔環境が良ければ感染予防につながるのでしょうか?

2020年09月10日

こんにちは。

えんどう歯科・矯正歯科クリニック

院長の遠藤為成です。

今回は、『中日新聞』8/27分に掲載させて頂いたコラムをご紹介いたします。

 

 

Q:口腔環境が良ければ感染予防につながるのでしょうか?

 

口腔内には300~700種の菌が存在しています。

細菌の数で言うと歯垢1g(湿重量)当たりでは

1~2.5×10の11乗個と言われ糞便1g当たりの細菌の数は同等と言うデーターも出ています。

 

このような事からも口腔内環境を整える事は非常に重要です。

ウイルスは口からも侵入してきます。

いくら口腔内環境を整えても口に入った時点で感染するのでは?

と、思われがちですが、ウイルスは喉粘膜より侵入してきても、

すぐに侵入してくるわけでありません。

 

お口の中は粘膜のバリアーで守られています。

 

しかし、歯周病菌は粘膜層を破壊しウイルスを体内に侵入しやすくする

酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出します。

 

歯周病菌由来の酵素は抗ウイルス薬で抑制できないため、ウイルスの感染を助長します。

 

コロナウイルスもインフルエンザウイルスも

同様の感染経路と言われていますので

口腔内環境を整えることはコロナ対策にもなります。

 

3密を避けることはもちろんですが、

ウイルスに触れない努力・歯磨き・手洗い・うがい

歯周病の予防と定期健診も加えてをおすすめします。

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