こんにちは。
えんどうインプラント・矯正歯科クリニック、院長の遠藤為成です。
前回、歯の豆知識ブログ
2017/11/29 「こどもの矯正治療、いつ頃から始めたらいいのでしょうか?」
2018/3/31 「大人の矯正、開始時期や治療期間について」
にて、子供の矯正をメインに、歯の生まれ変わりと顎の成長を利用して並べていく矯正治療について
大人の矯正治療についてお話しさせていただきました。
今回は、よくある質問の中から
「どんな装置があるの?」という事について話しさせていただきます。
矯正装置は前回のブログでもお伝えしたように、大人の矯正と子どもの矯正があります。
大人の矯正とは顎の成長が止まり乳歯から永久歯の歯の生えかわりがない、という時期の矯正の事で、
一方、顎がまだまだ成長し、乳歯から永久歯の歯の生えかわりを利用して歯を並べましょうねというのが子どもの矯正の事です。
子どもの矯正の中の装置でも固定式の装置と、取り外し式の装置と2種類あります。
取り外し式の装置は夜寝るときだけはめてもらう装置で、ビムラーや床装置と言われているものです。
また、受け口の子にはフェイシャルマスクという装置や、ビムラーのCタイプという受け口用の装置を入れさせてもらうこともあります。こちらは取り外し式のタイプになります。
固定式の装置は、歯の裏側の所にはわせる感じでワイヤーがあり、見えることはなく、歯科の方でしか調整できません。
両方とも良い装置なのですが、一長一短があります。
取り外し式の装置というものは、本当に良い装置で、より寝るときにはめてもらうんですが、それは、やらないと意味がないというところがあります。
固定式の装置というのは、こちらで調整するので、やるやらないには関わらず、お口の中に入っているので、効果が高いうえに、早くて安い。忘れてしまわないので。でも、気になって触ってしまう子もいるので、そういう子にはあまり向かない装置です。
当院では基本的に取り外し式の装置から入れさせてもらう場合のほうが多いです。
なぜかというと、取り外し式のほうが、夜寝るときだけで簡単ですし、あと、歯みがきとかがしやすいんですね。なので、まずは取り外し式の装置でお口の中慣れてもらって、「やっぱり、夜、なかなかできないな」とか、「動きがちょっと悪いな」という子は固定式の装置に代えさせてもらい場合が多いです。
取り外し式の装置というのは、先ほどもお話ししたように、やらないと意味がないということと、あと、当院でよく使う装置はビムラーと、床装置があるんですが、どちらもいい装置なんですね。
発祥が違って、ビムラーというのはヨーロッパ、ドイツのほうからできてきた装置なんですね。ドイツの歯医者さんというのは、なかなか近くには医者さんがなくて、森や山の中に町があるので、歯医者さんまで行く距離が長いというようになってくると、雪が降ったりだとか、雪深いところになってくると、壊れてしまったりするとすぐに装置が治せない。お口の中にはめた状態で壊れてしまうと困ってしまう。という風ですぐいけないので、なんとか効率よく、なるべく回数を減らしてという風で生まれたのがヨーロッパの取り外し式の装置なんです。
一方、アメリカの方は、なるべく効果的で早く治るという、あんまり患者さんに協力をゆだねることなく早く治していけるようにというふうで、生まれたのがアメリカの装置で固定式の装置です。
なので発祥が違うので、どちらもいい装置なんですが、スタート的にはやっぱり取り外し式のほうが楽なので、ここからスタートさせてもらう場合の方が多いです。でも、特別新しく作ったからと言って料金が変わるわけでもないですし、またあとで料金については料金表を用いて説明するんですが、そこで、どんどん料金が上がっていくということはないので安心してください。
次回は、この続きで
「大人と子供の矯正の装置について」お話しさせていただきます。
こんにちは!えんどう歯科・矯正歯科クリニック 歯科医師の中町侑右です。
今回の歯の豆知識の担当をさせていただきます。よろしくお願いします。
7月は記録的な暑さが続きましたが、8月に入ってからもさらに暑さに拍車がかかっています。本院のある関市のおとなり美濃市や、連日ニュースに取り上げられる多治見市では40度を超える日もあり、特に岐阜県の猛暑は日本一と言っても過言ではないでしょう。せっかくの夏休みですが、プールが中止になったりする学校もあるそうで、外で遊べていないお子さんも多いのではないのでしょうか?
夏休みは時間がたくさんあるので、普段歯医者に行けないお子さん方も、夏休みの間に虫歯を治してほしい、ということで来院されるケースが多くあります。そこで、今回はお子さんの虫歯治療に関して、また永久歯への生え変わりについて、お話させて頂こうと思います。
永久歯への生え変わりについて
人の歯には乳歯と永久歯があります。詳しくは「『乳歯』について」、「『永久歯』について」をご覧ください。
乳歯は小学生ごろから抜けて、永久歯へと生え変わってきます。この生え変わりは11〜12歳まで続きます。一番最後に生えてくる永久歯は第三大臼歯、いわゆる親知らずです。親知らずは乳歯よりもさらに奥から生えてくるため、生え変わりを必要としません。18歳以降、20歳を超えてから生えてくることも多く、最近では顎の大きさに合わせて生えてこないケースもあります。人生50年であった時代から考えると、親が亡くなってから生えてくることも多かったようで、親知らずと呼ばれるようになった訳ですね。
永久歯の中で一番最初に生えてくるのが第一大臼歯、いわゆる6歳臼歯と呼ばれる歯です。この6歳臼歯は非常に重要な歯で、一番最初に生えてくる永久歯にして、一番大きな歯でもあるのです。
一番最初に生えてくるということは、一番虫歯になりやすいということです。6歳臼歯も乳歯よりも奥から生えてくるため、歯ブラシが届きにくいですし、6歳ではまだ自分でのブラッシングが十分に行えません。
また一番大きな歯ということは、ものを食べるときに一番使われているということです。人の歯は28本、親知らずを入れると32本ありますが、全ての歯が揃っているときのものを噛む力を100%だとすると、6歳臼歯を虫歯や歯周病などで失った場合、なんと70%まで低下すると言われているのです。
お子さんの虫歯治療について
という訳で、6歳臼歯の重要性についてはお分りいただけたと思いますが、もし、この6歳臼歯が虫歯になってしまった場合、やはり治療していかなくては行けません。
虫歯の治療には大きく分けて2つあって、進行止めやフッ素などを用いて進行を抑える治療と、積極的に削って虫歯をなくしていく治療があります。永久歯が生えてくる前の乳歯の段階では、削ることを嫌がるお子さんも多いので、積極的に削っていくよりは、歯医者さんに慣れてもらうために簡単な進行止めなどの治療で経過を観察することもあります。しかし、6歳臼歯が虫歯になると、一生使っていくことになる歯なので、積極的に削って虫歯をなくしていく治療をすることが多いです。しかしいずれにせよ、虫歯の深さによっては乳歯でも進行止めでは十分ではない場合や、永久歯でも進行止めで十分な場合もあります。
ですので、前回の虫歯の治療のときには進行止めで終わったのに、今回の場合は削らないといけないの?という質問もよくいただくのですが、そういった理由があるのです。
今回は6歳臼歯の重要性とその虫歯治療に関してお話しさせていただきました。6歳という早い段階で生えてくる非常に重要な永久歯なので、虫歯にならないことが一番重要です。そのためにも歯医者さんで定期検診を受けていただくことが、大事になってきます。虫歯予防に関して一番質の高い根拠はフッ素の塗布です。ですので、日頃のブラッシング、親御さんの仕上げ磨きに加えて、定期的に歯医者さんで診てもらうことで虫歯の予防や、早期発見、早期治療することができるのです。一生自分の歯で食べていけるよう、小さい頃から一緒にケアをし、予防していきましょう。
皆さん、こんにちは!
えんどう歯科・矯正歯科クリニック 歯科医師の池上です。
今月のえんどう歯科の歯の豆知識ブログを担当させていただきます。
今年は例年以上に暑い日が続いていて大変ですが、夏真っ盛りですね!
夏といえばお盆休みにご家族とお会いしたり、どこかに旅行に行かれる方は多くいらっしゃると思います^_^
久しぶりにご家族、親戚の方とお会いするのなら楽しく沢山お話しをしたい、どこかに旅行に行くのなら美味しいご飯をしっかり食べたいと思うものですよね!
長期休み前やご自身の予定に合わせて入れ歯を作りたい、新調したいとおっしゃられる患者様もいらっしゃいます。
そこで今回は
入れ歯を作るには何日かかるのか?
どのような工程・治療で入れ歯が出来上がってくるのか?
この2つのことについてお話しをしていこうと思います!
〜入れ歯治療の流れ〜
①口腔内診査(お口の中の診査)
まず、お口の中の診査をします。
ここでどのような方法、形で患者様に合った入れ歯を作って行けばいいのかを調べて、
治療の予定を立てていきます。
②印象採得(お口の中での型採り)
印象用トレーとよばれる金属の型枠を使い、患者様のお口の中の型採りをしていきます。
この時は患者様のお口のにしっかりと合った入れ歯を作るために精密な形採りをしていきます。
③咬合採得(噛み合わせの状態の記録)
咬合床とよばれるロウでできた器材を用いて
患者様の上あご、下あごの噛み合わせ状態を記録していきます。
ここでは患者様のあごで入れ歯の前後の位置、上下の高さ、左右のバランスをしっかりと記録していきます。
ロウ義歯試適(ロウで出来てきた入れ歯の試し入れ)
①から③までの工程で記録してきた患者様のお口の状態を基に
仮のロウでできた入れ歯を使って、歯の並び方や歯の色、形、噛み合わせを最終確認していきます。
新義歯完成・装着(新しく出来上がって来た入れ歯をお口に入れていきます)
①から④まで工程を終えた患者様のお口に合った入れ歯が出来上がってきます。
このような治療の流れで入れ歯というものは出来上がってきます。
さて、①〜⑤の5つの工程で新しいお口に合った入れ歯が出来上がってきましたが、
ここから本当に患者様のお口に合った入れ歯にしていくために大事な治療が始まります。
⑥新義歯調整期間(お口の中で入れ歯を調整していく期間)
新しく出来上がってきた入れ歯を調整材を用いて細かく調整していきます。
お口の中で、歯科医師が痛いところ、違和感があるところなど、患者様に質問しお話しを聞きながら細かな調整を繰り返していきます。
新しい入れ歯をお口に入れて生活していただき、次回来院時に痛いところ、違和感があるところなど使っていただいた感想を聞き、痛み、違和感がなくなるよう細かい調整を重ねていきます。
この治療を何回か続けていくと、本当に自分のお口の中にあった入れ歯が出来上がってくるのです。
すんなりと新しい入れ歯を使えるようになる患者様、痛いところがあり何回か入れ歯の調整を受けて新しい入れ歯を使えるようになる患者様など、お使いになれるようになる時期は決まっておらず、患者様により個人差があります。
〜最後に〜
上記の治療の流れで新しい入れ歯は出来上がってくるということがご理解頂けたでしょうか^_^
お口の中の歯ぐきの形、骨の形は年齢やお口の中の状態により変わっていくものですので、入れ歯を使っていく上で入れ歯の調整というものは必要になってきます。。
上記の①〜⑥治療工程で入れ歯というものは出来上がってきますので、
入れ歯を入れるためには最適でも6回の工程の治療(約6週間)をしていくということになります。
なので、入れ歯を入れたい、新調したいとお考えの患者様にはご都合、ご予定に合わせた早めの治療を考えいただく事をお勧めしております。
当たり前ですが、入れ歯の形は変化しませんが、お口の中の状態(歯肉・骨)は変化していきます。一度痛くない入れ歯を入れてもお口の中の状態が変化すると合わなくなります。
合わない入れ歯を長い間使い続けるとお口の状態や骨吸収が大きくなりますので1年に一度は歯科医院での定期検診をおすすめします。
何かお口の中の事でお困りのこと、わからないことがありましたらお気軽にご連絡していただき、スタッフにご相談ください!
お待ちしています!
こんにちは。えんどう歯科ドクターの梅原です。
虫歯予防に関心を持ったことがある人なら、一度は「虫歯予防にはフッ素がいい」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。実際、子どもの虫歯予防のために歯科医院や保健所ではフッ素塗布が行われていますし、歯磨き粉のCMでも多くが虫歯予防効果のある「フッ素入り」であることをうたっています。
しかし、そもそもフッ素とは何なのか、どう虫歯の予防に役立つのか、どれぐらいの効果があるのかになるとよく分からず、何となくフッ素入り歯磨き粉を使っているという方が大半ではないかと思います。
フッ素について知ることは、賢い虫歯予防にもつながります。そこで、ここではフッ素の性質や効果、上手な使い方について説明していきます。
フッ素とは、水素やナトリウムなどと同じ元素の1つ。他の物質と非常に反応しやすいという性質があり、フッ化物(フッ素と他の元素又は原子団が結びついてできた物質)は自然界に広く存在しています。自然の海水中にも1.3ppm(*ppmは100万分の1割合を表す単位)、土には280ppmのフッ素が含まれており、普段私たちが食べている魚介類や野菜、水、調味料などもすべて少量のフッ素を含んでいます。つまり、何も特別なものではなく、私たちの身の回りにありふれた物質だということです。
フッ化物については、20世紀の始めに歯への影響が発見されて以来、さまざまな研究が進められてきました。1999年に日本歯科医師学会が発表した「フッ化物応用についての総合的な見解」は、フッ化物には次のような効果があるとしています。
このように虫歯予防に役立つフッ化物ですが、ほかの多くの薬と同じように、必ずしも良いことばかりではありません。摂りすぎると体に悪影響を与える場合があります。
その1つが、一度に多量のフッ素を取り込んだ場合に起きる下痢、嘔吐、呼吸困難などの中毒症状です。子どもが誤ってフッ素入り歯磨き粉などを食べてしまった場合が考えられますが、フッ素の摂取危険量は体重1kgあたり75mgなので、仮に1歳半ぐらいで体重10kgと仮定すると750mgになります。市販の一般的な歯磨き粉は内容量120g、フッ素濃度は高くても950ppm程度であり、フッ素の量は114mgなので、もしまるまる1本分食べてしまっても危険量に達するわけではありません。
また、もう1つの症状として子どもが数年間という長期間にわたり過剰にフッ素を摂取し続けた場合、永久歯に斑模様ができてしまう場合があります。ただし、水道水にフッ素を添加するのが一般的ではない日本では過剰摂取になることはほとんどなく、あまり気にする必要はないとされています。
フッ素を使った虫歯予防は、日本では大きく分けてフッ化物を溶かした水でのブクブクうがい、フッ化物が入った歯磨き粉の使用、歯科医院でのフッ素塗布の3つの方法があります。全部を使ってみるのもいいですが、歯の質や口の中の環境は1人ひとり違うので、手厚い予防が必要な人もいればそこまで必要ではない人もいますし、虫歯になりやすい子どもにも配慮が必要です。 一度歯科医院を訪れて、自分にあったフッ素の使い方を相談してみるとよいでしょう。
上の写真は当院で扱っている歯面塗布用のフッ素です。
今月の歯の豆知識は歯科医師の花井 徹が担当させていただきます。
今月は『永久歯』について、
など、基礎知識を簡単にお話しさせていただきます。
永久歯とは、乳歯から生え変わった「大人の歯」のことです。乳児から幼児、そして大人へと成長するにあたり、顔の骨格や顎が大きくなるのに合わせて徐々に生え変わっていきます。
乳歯が全部で20本だったのに対して、永久歯は28本で、親知らずを含めると32本になります。種類は全部で8種類あり、前歯である中切歯、側切歯、糸切り歯と呼ばれる犬歯、奥歯となる第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯、親知らずである第三大臼歯で構成されています。
乳歯に比べて歯の表面を覆うエナメル質や内側の象牙質が厚く、頑丈にできているのが特徴です。
一般的に永久歯は6歳前後から生え始め、12歳くらいまでにある程度生え揃い、親知らずを含めると20歳くらいまでかかることもあります。
歯が生え変わる時期や順番は個人差が大きく、歯の研究者によっても意見がわかれます。一般的な時期は、あくまでも目安として考えてください。
子供の永久歯がなかなか生えてこないというケースは、実は珍しくありません。体質ということもありますが、昨今は昔よりも固いものを噛む機会が減少し、顎があまり発達しなくなったことも原因として考えられています。
乳歯がなかなか抜けない、乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこないといった状態が気になれば、以下のような可能性も含めて歯科医に相談してみてください。
顎の骨や歯茎の下に歯が埋まったまま、なかなか永久歯が生えてこない状態です。完全に顎の骨に埋まっている場合と、一部だけが出ている場合があります。
必ずしも抜く必要はないですが、一部が出ている場合に虫歯になったり、完全に埋まっている状態で嚢胞や腫瘍ができたりした場合は処置が必要になります。
日本小児歯科学会の調査によると、生まれつき歯が欠如している「先天欠如」で永久歯が生えない場合があります。乳歯がそのまま生えていることもありますが、乳歯は虫歯になりやすいうえに、歯の根が短く、20歳前後に抜けてしまうことがほとんど。
なるべく乳歯を長持ちさせるようケアを徹底し、もし抜けてしまった場合には、矯正して歯並びを調整する方法やインプラントがあります。
永久歯に生え変わる時期は個人差がありますが、何か異変があれば早めに気づいてあげられるよう、こまめに見てあげましょう。「この前抜けた歯のところ、生えてきた?」と、日常会話の中で聞いたり、仕上げ磨きをするときに確認したりしてみてください。
また、乳歯が残っている状態で、永久歯が生えてきてしまうケースもあります。乳歯が揺れていたらそのまま経過を見ることもありますが、いつまでも抜けない場合は抜歯が必要になることもあります。
永久歯が生え始める6歳前後は、歯にも様々な変化があります。生え変わりの痛みや歯の違和感は子供にとってストレスになることもあるので、心配な時は歯科医に診てもらってください。
皆様 こんにちは。
えんどう歯科・矯正歯科クリニック副院長の遠藤奈穂です。
今回は私が担当させて頂きます。よろしくお願い致します。(‘◇’)ゞ
前回のブログで「歯周病について」の基礎的な事をお話しさせて頂きました。
ざっと復習しますと、歯周病とはお口の中の菌が原因で、歯の歯周組織に炎症を起こす
病気です。
今回はその歯周病を分かりやすく、ちょっとずつ掘り下げていきたいと思います。(*’ω’*)
さて、皆様!!「歯肉炎」という言葉、よく聞かれると思いますが・・・・・
あれ?????歯周病?歯周炎?どう違うの?
と、はてなが飛んでしまう事ありませんか?
簡単に言うと、
ということなのです。
歯肉炎は歯周病の初期段階です。
では、残りの歯周炎に参りまして、
歯周炎には・軽度歯周炎
・中度歯周炎
・重度歯周炎
があり、
歯肉炎が初期段階なので、
力関係でいうと、
歯肉炎<軽度歯周炎<中度歯周炎<重度歯周炎
となります。
私共が、超音波で歯石取りをさせて頂く前に、歯と歯茎の間(歯周ポケット)の検査をさせていただいておりますが、
それが歯周病の程度を測る検査です。
歯周ポケットを測らせていただく際、当医院の衛生士が
「3ミリ以上は歯周炎の疑いがあると思って聞いて居て下さい」
こんなフレーズを申しておりますが、
ご存じでしたでしょうか?
それはいつも歯周病の程度をはかっているのでした。
3mm以下・・・歯肉炎(=軽度歯周炎)
4~5mm・・・中度歯周炎
6mm・・・重度歯周炎
です。
ところで、少し前(20年くらい前でしょうか)になりますが、
「歯槽膿漏」という言葉をよく耳にされた方もいらっしゃるはず。
その、歯槽膿漏という言葉は今は消えてしまっています。
しかし、この言葉、どこに行ったのでしょうか????
歯槽膿漏とは、今までのお話で、何となく気づいた方もいらっしゃるのでは??
そうなんです。歯周病の中に含まれているのです。
要は、膿が出る歯周病の症状の事なのです。
歯周ポケットが深くなり、そこに、プラーク、要は、細菌がずっと居続けることにより
生体に為害作用が起き、炎症が起きて、膿が出てくるというわけなのです。
では、歯肉炎について・・・
これは、子供からでもかかる病気なのです。
歯周病は大人からでしょ???
と思われがち・・・
いえいえ、いままでのことをふまえて、言いますと、
歯周炎は子どもの時期からかかってしまうのです。
え???
まさか???
親御様方、そう思われると思うのですが、
その原因を作るのは、誰でもない、
そう!子どもさんの周囲の方々なのです。
地域での歯科健診や、ご出産された産婦人科、本もそうですが、
今や、色んな媒体を通じて情報がまわっているはずです。
聞き覚えがある方が多いと思いますが、
・子どもかわいさにキスをしてしまう。
・口移しで同じスプーンを使ってご飯を食べさせてしまう。
Etc.
赤ちゃんは、無菌状態で生まれてくるので、
菌はうつってしまうのです。
お口の中の菌もそうなのです。
うつるのです。
親御様が歯周病の激しい方ならなおさら、
子どもさんにうつる菌もそれなりの菌がうつってくるのです。
皆様!!!お気を付けくださいね!!!
歯周病は、数十年かけて、少しずつ進行していきます。
サイレントディズィーズなのです。
お子様を守るためにも、
くれぐれも、口移しはやめてくださいね(‘ω’)ノ
では今回の私からの豆知識はこの辺で・・・( ..)φメモメモ
*私は患者さんからよく聞かれる事項を主に豆知識を進めてお行きたいと思っております。(‘◇’)ゞ
では、次号にてお会いしましょう(*’▽’)
こんにちは。
えんどうインプラント・矯正歯科クリニック、院長の遠藤為成です。
前回、歯の豆知識ブログ2017/11/29
にて、子供の矯正をメインに、歯の生まれ変わりと顎の成長を利用して並べていく矯正治療についてお話しさせていただきました。
今回は大人の矯正治療についてお話しさせていただきます。
私たちはこどもの矯正をA装置、大人の矯正をB装置と呼んでいます。
大人の矯正とは顎の成長が無くなってしまっています。
並んでいる歯のカタカタを治していこうねというものが大人の矯正です。
子供の矯正時期は、顎の成長を綺麗なアーチ状にする「バクシネーターメカニズム」によって綺麗に並べ、
歯の1こ1こにはそれほど注目しず、ザーッと並べていき、
大人の矯正時期になったらブラケットと言われるポツポツを貼って、
1歯1歯のカタカタを治していくという流れになります。
「バクシネーターメカニズム」とは、
図を見ていただけるとわかりやすいと思いますが、
内側からは舌、外からは頬・唇の力が加わり、
その両側からの圧力が均等な位置に歯は萌出してくることを言います。
なので、「いつから始められますか?」とよく質問をいただきますが
「いつからでも始めれます」というのが答えです。
ただ、成長がさわれるのは子供のうちだけです。
また、「いつから始めたらいいですか?大体の目安を教えて下さい」ということもよく質問されることがあります。
大人の方でしたら「いつ初めても大丈夫です」
お子さんの場合ですと「奥歯の6才臼歯の二本が生えて前歯が一本ずつ生えてきた状態、だいたい4本から8本くらい。
上が4本、上下で8本。もしくは上が6本、前歯が4本、奥歯が2本で、12本くらい生えて来たとき」というのが大体の目安になってきます。
さき程もお話したように、上顎に続いて、下顎の方が後から成長してくるので、出っ歯なお子さんや、下顎が小さいお子さんというのは、少し後からでも下顎を成長させられます。
ですが、受け口のお子さんというのは、上顎の成長は先に止まるので、なるべく成長がある時に、一生懸命引っ張ってあげた方がいいです。
昔は受け口というのはどこまで成長するのかわからないので、大人になってから行うのがプロトコールの一つでしたが、東京田園調布の柳沢先生が、受け口はあとから治した場合と、最初に治した場合のどちらがいいのか?という事を調べたところ、先に治した方が、成績が良かったという論文が通りました。
その時に受け口の治療を受ける為には3才からが望ましいという事が主流になりました。
2004年にTVや新聞などで取り上げられ、有名になりました。
その柳沢先生がムーシールドという装置を開発したのですが、実際3才のお子さんにこの装置をつけて、夜に寝てくれるかといったら難しいのが現実だとおもいます。
色々な事に興味があり、活発な時期でじっとしている事も難しい年頃ですので、当院としては6才位からのスタートでもいいと思っているのですが、もし出来る事なら、早めに受け口の子はスタートした方がいいのは本当です。
一度、治っても後戻りというのがある為、受け口の子に関してはゴールが長くなる傾向にあります。大人の矯正のB装置まで続くと事が多いです。
出っ歯のお子さんの場合は、子供の矯正であるA装置で治る場合もあります。
A装置で治る場合というのは、「これくらい治ればいいです」という時点での終了のことです。
でも、A装置では顎を並べると言う治療なので、歯の1こ1このカタカタは治りません。
その時、気になる場合は、B装置に移行します。
治療期間について、大人の場合、早ければ1年半から2年、長くても3年あれば終わるといわれています。
お子さんの場合は、6才頃から治療を始めて、成長が15,16歳頃で落ち着いてくると考えると、9年~10年程必要になります。
期間の面だけをとったら大人になってから治した方がいいかもしれませんが、顎の成長時期にしか触れない部分を治療するためには、子どもの時から始めた方が綺麗な歯並びになります。
歯医者さんによっても意見は違ってきて、成人矯正をメインで行っている所では、「まだ、はやい」と言われるでしょうし、小児矯正をメインで行っている所では「早くやらないと」と言われるでしょう。
どちらがいいのか迷うと思いますが、それにも一長一短があるので、期間を取るのか、装置を取るのか、によっても変わってきます。
要するに、矯正治療とは実質いつからでも始められますが、患者様のお口の中の状態によって、成長がさわれるうちの方がいい場合もありますし、大人になってからでも始める事は可能です。
子どものうちだと簡単な取り外し式の装置で歯を並べる事ができるので、子どもの時期からある程度並べておいた方が綺麗な歯並びになりますよ。
どのタイミングで始めた方がいいか分からない時は一度ご相談くださいね。
次回は、矯正の装置についてお話しさせていただきます。
こんにちは。えんどう歯科・矯正歯科クリニック歯科医師の梅原康次郎です。
今回の歯の豆知識は「虫歯」について説明させて頂きます。
今回はよく質問を頂く
Q1 虫歯はどうしてできるの?
Q2 どうして虫歯になると歯が痛くなるの?
Q3 水やお湯がしみるのは虫歯ですか?
の3つに絞ってお答えしていきたいと思います。
Q1 虫歯はどうしてできるの?
A1 口の中にいる虫歯原因細菌(主にストレプトコッカスミュータンス菌)が、糖質(砂糖)を利用して歯の表面にプラーク(歯垢)と呼ばれる水に溶けないネバネバした物質をつくります。このプラークが細菌をすみやすくし、その中の虫歯原因菌が糖質を利用して酸を作り、その酸が歯の表面を溶かすことで、虫歯となります。
お口の中には300~700種類もの菌がいると言われています。そしてプラーク1グラムの中には1000億個の菌がひそんでいます。しかし全ての菌が虫歯を作る訳ではありません。ストレプトコッカスを代表とする虫歯菌は糖質などの栄養を摂取すると酸を排泄するのに対して、栄養を摂取すると排泄物として茶色や黒の色素のみを排泄する色素産生菌なんて種類の菌もお口の中にいます。この色素産生菌により歯が黒くなると虫歯と見間違えてしまう事もあります。
≪きれいな歯≫
≪プラークがたくさんついた歯≫
Q2 どうして虫歯になると歯が痛くなるの?
A2 すりむいたりケガした時に風が当たると痛くなるのと似ています。むし歯のケガの一番の違いは、虫歯は自然治癒をしないということです。歯の中に、神経がかよっている歯髄とよばれるところがあり、虫歯が進行して歯髄に近くなると、冷たい物、酸味のある物は神経を刺激して痛みが出ます。虫歯が神経まで達すると、神経が炎症を起こすため、食べたり飲んだりしていない時にも痛みが出るようになります
虫歯になったからと言って必ず歯が痛む訳ではありません。歯は外側からエナメル質→象牙質→歯髄(神経)という順番に層をなしていきます。虫歯が進行していく順番も基本的にエナメル質から順番に進行していきます。もし虫歯がエナメル質内に限局していたら歯は痛くなりません。虫歯が象牙質まで到達すると、甘いものや冷たいものがしみる様になります。これは象牙質には細いストローの様な管が無数にあり、その管を伝って刺激が神経に伝わるから痛みがでるのです。
遠藤院長の著書「歯医者さんの治療がよくわかる本」より
Q3 水やお湯がしみるのは虫歯ですか?
A3 しみる原因は二つ考えられます。ひとつは虫歯です。中程度の虫歯では水や甘い食べ物がしみます。お湯もしみる時は、虫歯がかなり進行して、神経にまで及んでいる時です。もうひとつは、知覚過敏といって、歯が咬んでいくうちにすり減ったり、歯ブラシ圧が強かったり、くいしばりなどにより歯肉が下がって、歯の根が出て、神経が過敏になっている時にもおこることがあります。お湯がしみる、寝入りばな、体が暖かくなると痛む場合は、歯の根の先に膿を持っていることもあります。
歯茎の下にはエナメル質がありません。歯茎が下がってしまうと直接象牙質がむき出しになってしまいます。Q2でお話したように象牙質には無数の管があるので、虫歯でなくても刺激がそこを通って、歯の痛みにつながってしまいます。
今回は質問が多い事に対して簡単に記載させていただきましたので、一概にこれらが全てではありません。
体調によって虫歯のしみ具合が変化する事もありますし、全くしみない深い虫歯もあります。色素産生菌の色はなかなか歯医者さんの様な虫歯を見慣れている人でないと見分けはつかないと思います。
虫歯は擦り傷などとは違い自然に治るものでもないので、少しでも不安な事があればひどくなる前に近くの歯医者さんで検診と相談をうける事をおすすめします。
今月の歯の豆知識は歯科医師の花井 徹が担当させていただきます。
今月は『乳歯』について、
乳歯は何本生えるの?
いつ生えるの?
役割や永久歯との違いは?
など、基礎知識を簡単にお話しさせていただきます。
乳歯は全部で20本で、それぞれに名前がついています。
乳歯が生えることでものを噛むことができるようになり、顔の形も整います。
子どもにとっては「自分で食べる力をつける」役割も担っています。
順番や時期が異なる場合もありますが、生後8か月から下の乳中切歯、上の乳中切歯の順に生え、
そのあと前から奥へと順に、2~3年かけて生え揃います。
【乳歯が生える順番(乳歯はアルファベットで呼ばれています)】
3歳で生えそろった乳歯もしっかりとかみ合ってきたとき、
あごの骨の中にはすでに永久歯が育っているんですよ。
乳歯には主に4つの役割があります
①食べ物をかむ よく噛むことは子供の成長・発達に必要な栄養が効率よく吸収されるというとても大切な役割を持っています。
②発音を助ける たくさんの言葉を覚えていく幼児期は歯が健康であることで正しくキレイな発音が身に付くようになります。
③あごの発育を助けて顔の形を整える 日々成長する子どものあごは、よく噛むことで発達します。逆によく噛まないと、あごが十分に成長せず永久歯が生えてくるスペースが狭くなり、結果としてガタガタの歯並びになってしまいます。
④永久歯が生えるときの目印になる 乳歯から永久歯に生えかわる時期に、乳歯の根っこは吸収されて次に生えてくる永久歯を誘導します。むし歯などで乳歯を失うと、後から生えてくる永久歯にも問題が出てくることがあります。
乳歯の大切な役割を知ってもらえましたか?
「生えかわるから」と粗末にして、大きなむし歯ができたり、早くに抜けてしまうと
*噛む効率が悪くなる → 偏食の原因に
*発音の問題 → うまく話せない
*あごの成長の問題 → 顔の形の不調和
*噛み合わせが悪い → 歯並びが悪くなる
などの症状を引き起こします。
次に乳歯の特徴です
乳歯は、永久歯に比べて歯の表面のエナメル質が薄くて弱いので、むし歯になりやすく、
また神経が大きいためあっという間に痛みがでてきます。
乳歯の奥歯の間はすきまがないため、歯ブラシがあたりにくく、
むし歯ができやすい場所です。
ダラダラ食べや、甘い飲み物を飲んだままの状態でいると、
口の中が汚れたままになり、むし歯が広範囲に広がることがあります。
乳歯のむし歯治療や予防、歯並びについてはまた別の回でお話しさせていただきます。
今月は私、副医院長の 遠藤奈穂 が担当させて頂きます。
今月より、数回に亘って歯周病についてご説明させて頂きます。
私の担当致します。シリーズの第一回目は、大きく歯周病について。です。
まず、歯周病とは・・・端的に言いますと・・・・・
最近の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
多くは歯と歯茎の溝(=歯肉溝と言います)の清掃が行き届いてない場合、その場所で細菌が増殖することにより、その細菌の出す毒素で、歯を支える骨が溶けてしまい、ひどい場合は歯周病により支える骨がなくなり、その結果、
という状況に陥る病気です。
少し話は飛び、お口の中には
もともと細菌がうようよいます。どれくらいなのかと言うと、唾液1ml中に約1億個!
病的な状態でなくても、常に細菌がいます。この細菌は普段あまり悪いことをする菌ではないのですが、ブラッシングが充分ではなかったり、細菌の栄養となる砂糖の過剰摂取などにより、細菌自身が歯の表面にネバネバの物質である歯垢(=プラークと言う)を作り出し、くっつけていきます。
このプラークの中には1グラム当たり、約100億個の細菌がいます。
これは、人間の糞便1グラム当たりの細菌数より多いのです。
こう考えると、
このプラークの中の細菌が歯に悪さをして、歯茎にも、そして、歯を支えている骨をも溶かしていくのです。
歯周病とはそういう病気です。
しかし、歯周病ってこれだけの原因だけではないのです。
ここまでの事はメディアにても、広く報道され、知れ渡っていることだと思います。
これ以外にも歯周病になる原因はあるのです。
これらによっても、歯を支える骨が崩れていく場合があります。
当医院の場合、これらが原因の時で、
その原因がわかっている場合は、それに対処する方法を患者様と一緒に考え、
分からない場合は、探求していき、わかった時点で、歯周病の程度を緩和する、または、治療する方法を
提案させて頂いております。
さて、第一回目、歯周病についてのお話、まずは、歯周病になるメカニズムを知っておかれた上で、次のお話に参りたいと思います。
では、皆様、歯周病第二回目まで・・・・・
乞うご期待!!!!!((笑))
遠藤奈穂でした。