皆さんこんにちは、
今回は歯周病の原因の一つである外傷性修飾因子についてお話しさせていただきます。
皆さん歯周病の原因には何が挙げられると思いますか?
歯垢や歯石が蓄積する事により歯周病を引き起こすと考える人が多いのではないかと思います。
しかし、これだけではなく他にも様々な原因があります。
今回は、歯周病の原因の一つである外傷性咬合について詳しくお話しさせていただきます。
外傷性咬合とは歯の周りの組織に外部からの要因により損傷を引き起こす噛み合わせの事でブラキシズム、歯列不正、食片圧入、早期接触、側方圧、舌や口唇の悪習癖などが関与しています。
①ブラキシズム:食べ物がない状態で無意識にかつ習慣的に発生する顎の運動を行うことをいいます。ブラキシズムには、歯軋り(グラインディング)・食いしばり(クレンチング)・カチカチと音をさせる(タッピング)の3種類があります。歯や歯の周りの組織に異常に強い力が加わるため、歯周病の状態を悪化させるだけではなく、歯がすり減ってしまったり、顎関節症なども引き起こされてしまいます。
②食片圧入:歯と歯の間に食べ物が挟まると歯茎に炎症を与えるだけではなく、歯と歯の間に食渣がぎっしり詰まると、食渣による側方からの力によって、歯が同様したり移動したりする事があります。
③早期接触:上の歯と下の歯が接触する時に、特定の歯が他の歯よりも早く接触する場合のことを言います。このような歯は、他の歯に比べて強い咬合力を受けるため、歯の周りの組織に大きな影響を与えます。
④咬頭干渉:歯の山の部分(咬頭)が噛み合わせる時に邪魔な位置で当たってしまい(干渉)スムーズな噛み合わせを得てない状態をいいます。歯の周りの繊維は垂直方向の力に対しての抵抗力は強いですが、側方からの力に対しては弱いため、歯の周りの組織に損傷を起こしてしまいます。
⑤口腔習癖:歯周病患者において、舌を前歯の内側に強く押し付ける癖がある場合は、前歯が外側に押され歯が移動してしまいます。唇を噛んだり内側に吸ったりする癖も歯に異常な力がかかり歯周組織に大きな負担がかかります。
このようなに外傷性咬合を早期に発見し、咬合性外傷(歯や歯を支える歯茎や骨などの周囲の組織、そして、歯が埋まっている顎の骨の付け根である顎関節などに様々な外傷を引き起こす事)にならないようにする事が大切です。そのためには、定期的に歯科医院に受診して、クリーニングだけではなく噛み合わせに問題がないかチェックする事が大切になります。
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