みなさん、こんにちは。今月の豆知識を担当させていただきます、舟渡です。
よろしくお願いします。
2024年ももう3ヶ月が経ちました。もう1年の4分の1が終わってしまいました。
月日が経つのは早いなと感じています。
今日は歯周病と喫煙の関係についてお話させていただきたいと思います。
まず歯周病とは何かというお話をさせていただきます。
歯周病は端的に言うと「歯垢の攻撃力」と「歯茎の抵抗力」の力関係で発症するかどうかが決まります。プラークの攻撃力が高まり、歯茎の抵抗力とのバランスが崩れたときに発症するのです。
天びんで例えてみましょう。
天びんの左の皿にある「歯茎の抵抗力」の皿には元々たくさんのコインが乗っているのですが、
不十分な歯みがき、加齢や肥満・病気、疲労やストレスなどによる免疫力の低下、喫煙等によって
コインは減っていきます。
一方、右にある「歯垢の攻撃力」の皿には、長期間みがき残された歯垢の成熟、歯茎からの出血による歯周病菌の増加、喫煙による歯垢の硬化などでコインが増えていきます。
その結果、「歯垢の攻撃力」の皿の方のコインが多くなったとき、天びんが傾き、歯周病が発症します。
それでは、喫煙と歯周病についてもみていきましょう。喫煙は歯周病こ非常に大きいリスク要因です 。
タバコの煙には以下のような作用があります。
→タバコの煙に含まれるニコチンが血管を収縮させます。そうすると血液と共にやってくるはずの栄養分と酸素が歯茎に届かなくなります。
→細菌を食べてくれる白血球などの免疫細胞の働きもタバコの煙に含まれる化学物質の
作用で弱まります。
→赤血球は通常、その中に存在するとヘモグロビンに酸素をくっつけて運びます。
しかし、タバコの煙に含まれる一酸化炭素は酸素を剥がしてヘモグロビンに強く付着して
しまいます。
→タバコの煙に含まれる化学物質は、歯周病菌をはじめとした悪玉菌の大好物です。
これらの菌の病原性を高め、プラークの攻撃力も高めます。
→タバコの煙に含まれる化学物質はプラークを硬く歯に付着させます。
そのため、歯磨きをしても落ちにくくなります。
タバコは歯周病の進行を速めます。初診患者様の喫煙状況と歯周病の進行度を比較したところ、中等度・重度歯周病の方の割合が、30代の喫煙者と40代の非喫煙者では同じくらいとなりました。また、40代の喫煙者と50代の非喫煙者、50代の喫煙者と60代の非喫煙者でも近い割合でした。つまり、「タバコを吸っている人は、吸わない人よりも10年歯周病の進行が速くなる」のです。
歯周病を予防するにはタバコをやめるのが1番の近道という事です。
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