フッ素の虫歯予防効果については、世界保健機関(WHO)などの専門機関がその有効性と安全性を確認して、実施を推奨しています。日本ではまだ賛否両論ありますが、アメリカを筆頭に欧米では虫歯予防の主流になっています。

 

最近の研究によって、フッ素には次の三つの働きによる虫歯予防効果があることが確認されています。

 

1.酸に対する抵抗力の強い丈夫な歯を作る

2.細菌に作用して虫歯の原因となる酸が作られるのを抑える

3.虫歯になりかけた歯の表面を元に戻す

 

歯が形成される時期にフッ素が作用すると、フッ素がエナメル質と結びついて歯を丈夫にし、酸に溶けにくい抵抗力のある歯質を作ります。また、歯が生えてくると、フッ素は細菌に作用して、虫歯の原因になる酸が作られるのを抑えます。

 

ただし、フッ素を塗っただけで虫歯予防ができるわけではありません。甘いおやつや飲み物など、糖分を取る回数を少なくする、ブラッシングをしっかり行う、歯科医院で定期健診を受ける、栄養バランスの整った食事など生活習慣に気をつける、などを心がけることが大切です。

 

 

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