他人から「たまに口臭がある」「口が臭い」と指摘を受けてしまったら…
もしあなたが「たまに臭い」=「いつもは臭くないが、時々臭い」という指摘を受けたのだとしたら、それは「生理的口臭」によるものだといえるでしょう。
他人から指摘される口臭(真性口臭)には、「生理的口臭」と「病的口臭」の2種類があります。「生理的口臭」とは、その時々の生活習慣や気分、体調の変化などによって生じるもので、たとえ健康な人でも起こります。
一方「病的口臭」とは、自覚症状はほとんど無いものの、常に相手に不快感を与える症状を言い、病的な問題をはらんでいる可能性があります。
口臭で悩み始めるのは、ほとんどが中学生・高校生くらいからです(早くて小学校高学年という人も)。
その頃から、精神的・肉体的成長に伴って生理的現象が大人と同じように起こり、体調や精神状態に応じて、ときどき他人を不快にする口臭(生理的口臭)が生じるようになるからです。
また、口の中や内科的に深刻な病気がある場合、病気の症状として「病的口臭」が起こることがあります。これは、普段ほとんど口臭のない子供にもあります。したがって、あなたの悩んでいる口臭が、大人であれば健康体でも時々起こる「生理的口臭」なのか、深刻な病気が原因となっている「病的口臭」なのかを区別する必要があります。
まずは専門医への受診を
「病的口臭」と「生理的口臭」では、周囲からの指摘のされ方が異なります。もしも病的口臭なら、ほとんどの場合は自覚がなく、周囲から「どこか体が悪いのではないか?」「胃が悪いのではないか?」と強い調子で指摘を受けることが多いのに対して、「生理的口臭」は誰にも起こりうるため、他人から改めて指摘を受けることは滅多にありません。
しかし、ごく一部の親しい人(母親や兄弟、友人など)は会話の距離が近いため気づきやすく、また指摘もしやすいことから口臭を自覚することとなり、やがて自分はひどい口臭症ではないかという深刻な悩みに陥ってしまうこととなるのです。
匂いに対して、人はそれぞれ「気になる度合い」が異なり、それは文化的な習慣(欧米型・アジア型)や感度、また性格にもよります。 口臭についての悩みは非常にデリケートなものであり、中には誰にも相談できずにたった一人で10年以上も悩み続け、引きこもったりしてしまうなど深刻な問題も発生しています。
正確な判断は自分ひとりでは決してできません。どんな方法を用いても自分で判断することは不可能です。もし自分の口臭が気になり始めたら、まずは専門医を受診して「口臭について悩んでいる」ことを伝えましょう。そして、歯科的な病気から起こる「病的口臭」なのか、それとも誰にでも起こる「生理的口臭」なのか診断を受けましょう。
えんどう歯科・矯正歯科クリニックでは、口臭を訴える全ての患者様に対し、「口臭は必ず治る」と約束しています。そして、患者様の抱える悩みに真摯に向き合い、歯科治療とは別の口臭専門治療を行っていきます。
正しい知識で口臭をコントロール
「生理的口臭」で悩むことは特殊なことではありません。 アンケート調査では、国民の8割が「自分の口臭が気になる」と答えており、非常に多くの人が口臭に悩んでいるのが現状です。
口臭対策については、正しい知識を持つことが大切です。 過度のスケーリングや歯磨き、舌磨きは口腔内を乾燥させるだけでなく過敏にもさせ、逆に「生理的口臭」が起こりやすい劣悪な環境を作り出してしまいます。
口臭について理解を深め、正しい知識を冷静に身につけることで、自分自身で無臭状態を維持できるようになりましょう。