みなさんこんにちは。歯科衛生士の井上です。
今日は歯周病について詳しくお話ししていきます。
歯周病といわれると歯茎が下がっていることを思い浮かべるのが一般的だと思いますが、実際歯周病はどんな状態なのか説明していきます。
歯周病は、自覚できる症状がほとんどない状態で進行している場合が多いので、silent Disease(沈黙の病気)と呼ばれています。
そんな歯周病を目視で確認してみましょう。
まず色です。色素沈着の程度や歯肉の厚さ、人種差はありますが、淡いピンク色(コーラルピンク)が健康な歯肉の色です。これが歯周病にかかってくると、歯茎に光沢が出て、濃い赤色や赤紫色、暗い赤色などさまざまな色味になってしまいます。
次は形態です。歯に近い歯肉は歯に沿って薄くナイフエッジ状に、歯と歯の間はピラミッド状になっているのが健康な状態です。しかし歯周病にかかると、歯に近い歯肉は水ぶくれしたような腫れた状態になり、歯と歯の間はクレーター状になったり腫れたりします。
次は歯肉の硬さです。歯肉は健康であれば適度の弾力性がありますが、歯周病になると、腫れたり、充血したり、うっ血したりしてぶよぶよしたような状態になります。
このように健康な歯肉と歯周病にかかっている歯肉では違いがあります。一度鏡をみて自分の歯肉を確認してみてくださいね
健康な歯肉と歯周病の歯肉についてお話ししましたが、歯周病にかからないようにする・進行しないようにするためにはみなさんのおうちでのセルフケアが大切になってきます。
まずは歯ブラシです。まず簡単にできるのは歯ブラシを当てる順番を毎回一緒にすることです。歯ブラシを行う順番を決めておくことで、磨き残しを防ぐことができます。
歯磨きの方法はいろいろありますが、その人によって1番適した方法は異なるので、歯医者に行った時はぜひ聞いてみてください
歯ブラシは大切ですが、歯ブラシだけによる口腔清掃では、歯と歯の間、ブリッジの下の部分や歯がカタカタしているところの清掃は難しいです。そんな時に何を使うかと言うと、デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシなどです。
デンタルフロスは、歯と歯の間やブリッジの下の清掃に効果的です。フロスを入れるときには、あまりピンと貼らず少したるませた状態でノコギリを引くように数回動かして歯と歯の間を通過させます。デンタルフロスの使い方はやや難しいところもあるので、歯医者に来た際に聞いてみてください。
歯と歯の間が狭い場合はデンタルフロスがいいですが、歯と歯の間が大きい場合には歯間ブラシの方が効果的です。歯間ブラシにはサイズがあり、歯と歯の間に対して歯間ブラシが大きすぎたり、小さすぎたりすると汚れが取りにくくなるため、自分に合ったサイズを使うことが大切です。
このように歯ブラシだけではなく、セルフケアの方法には種類がたくさんあるので、自分に合った方法を探してみてください。わからない場合は歯医者で聞いていただければお伝えいたします。
えんどう歯科・矯正歯科クリニックは、岐阜県関市のお子様からお年寄りまで安心して通っていただける歯医者です。安心・努力・誠意をモットーに皆さまのお口の健康のサポートをさせていただいております。えんどう歯科・矯正歯科クリニックには関市周辺(関、岐阜、美濃、郡上、美濃加茂、各務原)から多くの患者様に来院していただいております。